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スマホで株を買う準備【口座開設の手順と取引ツールの利用方法】
口座開設から注文まで、株取引のための手続きはすべてスマホでできます。
それぞれ難しいことはありませんので、ちょっとした時間でも進められます。
スマホでの手続き手順
- 証券会社の口座開設
- 資金の入金
- 取引ツール・アプリのダウンロード
ここでは、SBI証券の口座開設を例に手順を説明します。
スマホで簡単に口座開設する手順
株取引に必要な証券口座は、郵送でもスマホでも開設できますが、スマホの方が郵送に比べて簡単で早く済みます。
郵送だとマイナンバーカードのコピーなど本人確認書類を送る手間がかかりますが、スマホなら画像をWEB上でアップロードすれば最短で翌営業日に口座開設できます。
本人確認書類はいずれかを準備して下さい。
- マイナンバーカード
- 通知カード+顔写真付きの本人確認書類1種類(運転免許証など)
- 通知カード+顔写真なしの本人確認書類2種類(住民票の写しなど)
SBI証券のスマートフォン専用サイトで、口座開設する具体的な手順は以下のとおりです。
手順 | スマホ画面 |
---|---|
「口座開設はこちら」をタップ | |
本人確認書類の画像をWEBアップロード | |
口座開設申込フォームにて名前、電話番号など必要事項を入力 |
この後「口座開設手続き完了のご案内」という書類が送られてきますので、記載されている情報でログインすれば、取り引きが可能になります。
アプリのダウンロード
口座開設ができたら、取り引きに使うアプリをダウンロードしましょう。
主要なネット証券はアプリで取り引きができますが、操作が簡単で使いやすく人気があるのは次の3つです。
- SBI証券
- DMM株
- 楽天証券
1つずつ特徴を見ていきましょう。
SBI証券の株アプリの特徴
- 銘柄選びに重要なランキング機能が使える
- Push通知機能で投資機会を逃さない
- 銘柄分析からアナリスト予測まで豊富な情報を収集できる
DMM.com証券の株アプリの特徴
- 初心者におすすめの「かんたんモード」なら操作も銘柄選びも入金も簡単
- ノーマルモードならチャートを使った分析もできる
- アプリ内で「かんたんモード」と「ノーマルモード」の切り替えができる
- 取引手数料も業界最安水準
- 国内株・米国株の幅広い銘柄から、最適な投資先を選択できる
楽天証券の株アプリの特徴
- 株価の動きをスクリーニング・ランキング機能で検索
- 日経テレコンとの連携で情報収集も可能
- 売買管理が行いやすく、情報も見やすい
初心者におすすめの株アプリについて、くわしくはこちらの記事へ
「初心者向きの株アプリで使いやすいのは?おすすめスマホ株アプリ3選」
スマホで資金を入金する
アプリをダウンロードしたら、いよいよ証券口座に取り引きのためのお金を入れます。
SBI証券では、スマホで株取引の資金を入金する方法が3つあり、自分に都合のよいものを選べるので便利です。
- 即時入金
- リアルタイム入金
- 振替入金
この中でも特に便利な即時入金とリアルタイム入金の方法を説明します。
即時入金とリアルタイム入金の違い | |
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即時入金 | 提携銀行のインターネットバンキングと連携して入金ができる |
リアルタイム入金 | 銀行口座そのものと連携できるのでインターネットバンキングの登録はしなくてよい |
SBI証券のアプリを使って、入金をしてみましょう。
即時入金の方法
まずは即時入金からです。
主要な銀行はほとんど提携しているので、インターネットバンキングに登録していれば簡単に入金ができます。
SBI証券が即時入金で提携しているインターネットバンキング
住信SBIネット銀行、 三菱UFJダイレクト、 三井住友銀行、みずほダイレクト、 りそな銀行、埼玉りそな銀行、 関西みらい銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、 スルガ銀行、イオン銀行
- アプリにログインし「メニュー」をタップ
- 「入出金ボタン」をタップし提携銀行・入金金額・取引パスワードを入力後「確認」をタップ
- 「入金実行ボタン」をタップ
- 提携銀行にログイン
- 口座を選択し、取引パスワードを入力後「確認」をタップ
リアルタイム入金の方法
次にリアルタイム入金です。
事前に口座の登録が必要なので、下の手順の3で提携銀行に口座振替の申請をします。
SBI証券がリアルタイム入金で提携している銀行
京葉銀行、紀陽銀行、筑邦銀行、東和銀行、阿波銀行、福井銀行、秋田銀行、仙台銀行、北日本銀行、三重銀行、第三銀行、清水銀行、愛媛銀行、四国銀行
- アプリを起動し「メニュー」をタップ
- 「リアルタイム入金ボタン」をタップし提携銀行を選択
- ※金融機関口座に口座振替の申請
- 申請完了後、入金金額、取引パスワードを入力し「振込指示確認」をタップ
- 「振込指示」をタップ
スマホを使った株の選び方
スマホアプリでは、銘柄検索やスクリーニング機能を使って簡単に銘柄を選ぶことができます。
SBI証券と楽天証券のアプリで銘柄検索の画面を見てみましょう。
SBI証券「SBI証券株」 | |
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銘柄名や証券コードでの検索はもちろん、株主優待の内容から選ぶこともできます。 |
楽天証券「iSPEED」 | ||
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楽天証券は銘柄検索が充実していて、チャートの形状から選ぶこともできます。 |
アプリの中には、以下のような投資に関する有用な情報を見られるものもあります。
- ロイターニュース:企業の業績や世界の経済情報がわかる
- 四季報:投資の専門家が取材で調査した、企業の将来の成長に関する情報がわかる
投資情報やニュースを見ながら銘柄を選べるので便利です。
実践!スマホアプリで株を注文
買いたい銘柄が決まったら、いよいよアプリで注文をします。
すべてアプリ内で手続きが完了しますので、移動中や休憩時間に注文が可能です。
スマホで株を買う手順
SBI証券のアプリを例に、買い注文の手順を説明します。
手順 | スマホ画面 |
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アプリを起動し「銘柄検索」をタップ | |
証券コードや銘柄名、テーマなどから銘柄を検索 | |
銘柄を選んだら「取引」をタップ(今回はパナソニックを例にします) | |
取り引きの種類を選ぶ(今回は現物取引を例にします) | |
株数や注文方法を選んで「確認」をタップ |
注文方法の画面で出てきた「成行注文」や「指値注文」についてのもっと詳しい説明は、別の記事にあります。ぜひ参考にしてください。
株の注文方法をもっと詳しく学べる記事はこちら
指値と成行の違いは?株の注文方法を解説
また、注文が成立(約定)すると、その金額に応じて手数料がかかります。
証券会社によって手数料は異なりますので、手数料について詳しく比較した記事を参考にしてください。
証券会社の手数料をもっと詳しく比較する
ネット証券会社を取引手数料の安さで比較!
スマホ株取引のデメリット
スマートフォンを使った便利な「スマホ投資」ですが、デメリットもあります。
始める前に把握しておきましょう。
スマホで株取引するデメリット
スマホで株取引するデメリットは、誤タップで想定外の取り引きとなる場合があることです。
またパソコンと比べ、セキュリティ面でさまざまな問題を抱えます。移動中にスマホを落とし、勝手に操作されるリスクも否めません。
さらに通信環境によって売買までに時間がかかるなど、取り引きのタイミングを失うリスクもあります。
スマホで株を買うときの注意点や失敗を防ぐコツ
スマホでの株取引で覚えておきたい注意点は以下の4つです。
- 誤タップ
- ウィルス感染
- 紛失
- 取り引きのタイミングのずれ
上記4つの注意点は、いずれも少しのコツで防ぐことができます。
- 誤タップのリスクを防ぐコツ
- 誤タップで怖いのは、大きな金額での取り引きでミスをしてしまうことです。
防止のためには、2、3タップの確認ボタンをはさむ設定に切り替えておきましょう。
- スマホのウィルス感染を予防する方法
- ウィルスに感染して投資情報やパスワードが漏れたら大変です。
スマートフォンにアプリをダウンロードする前に、ウィルスの感染を防ぐソフトをインストールするのがおすすめです。
- スマホを紛失したときの対策
- 紛失時のリスク対策として、顔認証や指紋認証、パスワードを設定し、パスワードの保存は極力控えましょう。
アプリの自動ログイン機能は便利ですが、端末に入られないようにして使うのが前提です。
- 取り引きのタイミングを逃さない方法
- チャート画面を見ながら発注できないアプリの場合、注文ボタンを押す寸前までチャートを見て株価の動きを確認しましょう。
設定した株価に到達したときやニュースが配信されたとき、約定したときに通知を受け取れる、アラート機能やプッシュ通知機能も便利です。
他にも、通信環境が良くないとチャートの情報が遅れることがあります。
データ通信量に制限はないか、Wi-Fiの速度、対応のOSなど、通信環境を確認しましょう。
スマホでの株取引におけるリスクと対策に関して、詳しくはこちらの記事へ