スマホでの株取引は危険?初心者が気をつけるべき9つのリスクと対策

更新

「スマホで株取引したいけど、なんかリスクがありそうで怖い…」
「証券会社のセキュリティ対策って大丈夫なの?」

スマートフォンの株取引アプリは、いつでもどこでも手軽に取り引きができて便利ですが、心配なのはその危険性です。

スマホで株取引するときのリスクは「株取引の仕組みそのものに関するリスク」「インターネットを通しての取引であることのリスク」「スマホという端末に関係するリスク」に分けられます。

この記事では特にスマホという端末を使うことによるリスクに注目し、そのリスクを回避するための対策をご紹介します。

  • スマホでの株取引が特別危険ということはない
  • 不正アクセスの原因は、スマホの置き忘れパスワード管理ミスが多い
  • 大手ネット証券のSBI証券ならセキュリティ面が安心
  • 楽天証券のスマホアプリiSPEEDは最短3タップで注文できるシンプルさが魅力

※いずれの証券会社も不正ログイン・出金対策は実施しています。

スマホで株取引をするときの9つのリスクと自分でできる対策

スマホで株取引をする場合に考えられるリスクは、入力ミスや端末の紛失などに加え、セキュリティ面です。

これらのリスクは口座開設時~取引開始後まで常にありますが、自分で対策できます。
それぞれのタイミング別にリスクとその対策をまとめましたので、スマホ取引を安全に行いましょう。

口座開設時に起こりうるリスクとその対策

リスク 対策
1.入力ミス 本人確認書類と異なる情報を登録してしまわないよう、確定ボタンを押す前に入力内容をきちんと見直しましょう。
2.ウィルス感染による情報漏えい 入力した個人情報を盗まれてしまわないよう、ウィルス対策ソフトを導入しましょう。

入出金口座の登録時に起こりうるリスクとその対策

リスク 対策
3.入力ミス 複雑な情報は、できるかぎりパソコンで入力する方が確実です。
4.入出金に必要な口座情報を誤って登録してしまう 記憶を頼りにするのではなく、書類を手元に置いて入力作業をしましょう。
多くの証券会社は、株取引を行う本人の名義以外の口座を入出金口座として登録することができませんので要注意です。
5.ウィルス感染による情報漏えい 入力した個人情報を盗まれてしまわないよう、セキュリティソフトの導入を検討しましょう。

セキュリティソフトは必須ではありません。iPhoneの場合、AppStore内で危険性のあるアプリをチェックしています。それでも、偽サイトや危険なフリーWi-Fiが心配という方はAppStoreからセキュリティソフトを購入することができます。

Androidの場合、アプリに有害の可能性がないかをチェックする機能が最初からついています。それでも不安な場合はPlayストアからセキュリティソフトを購入することができます。

取引開始後に起こりうるリスクとその対策

リスク 対策
6.入力ミス 誤った注文を出さないよう落ち着いて、ながら作業をせずにきちんと数値を確認しましょう。
7.回線の不安定さで取引のチャンスを逃す 通信速度が速いWi-Fiを使用すること、注文を出した際は必ず約定の確認をすることを心がけましょう。
8.スマホを第三者に操作される スマホは置きっぱなしにせず、スマホ自体にロックをかけて第三者が簡単に操作できないようにしましょう。
9.紛失や盗難 紛失や盗難に気づいたら、証券会社のコールセンターにその旨を伝え、相談しましょう。
携帯電話会社に連絡して利用の一時中断をお願いすることもできます。紛失対策アプリもありますので、導入しておきましょう。

いずれの対策も基本的なことではありますが、株取引に関する重要な情報が入っているスマホですから、日常的に意識しておくことが必要です。

ここまでは自分のスマホ使用時に起こりうるリスクと対策を解説してきました。しかしリスクには、証券会社側のセキュリティの面もあります。
次から詳しくみていきましょう。

証券会社を選ぶときの注意点|証券会社側のセキュリティ対策はどのようになっているか?

冒頭でも記載したとおり、スマホでの株取引が特別危険ということはありません。不正アクセスの原因は、スマホの置き忘れパスワード管理ミスが多いです。ただし、リスクがないわけではありません。

総務省「国民のための情報セキュリティサイト」には、実際にあった事故・被害の事例が紹介されています。

事例:他人のIDで不正にオンライン株取引
情報処理サービス会社の社員が、派遣先の証券会社のオンライントレードシステムに第三者になりすましてログインし、株の売買を行っていた。

スマホはパソコンに比べて紛失や盗難のリスクが高く、第三者に勝手に操作をされる可能性もパソコンに比べてずっと高いと考えておきましょう。

こうしたリスクを防ぐために、各証券会社は次のような方法で対策しています。

証券会社 リスクへの対策
SBI証券 ・ログイン後に何も操作されない時間が60分以上続くと自動的にログアウトする
※自動ログイン設定を行うことで、再ログインの手間を省略することも可能です。
・ログアウトボタンが全ての画面に設けられている
※ユーザーは自分に都合の良いタイミングで、瞬時にログアウトすることができます。
マネックス証券 ・個人情報の閲覧・変更、注文執行、出金時に暗証番号の認証が必要
※ログインするときのIDとパスワードにプラスして暗証番号で安全性を高めています。
・ログイン後に何も操作されない時間が30分以上続くと自動的にログアウトする
楽天証券 ・アプリの起動時に指紋認証やFace IDによるロック解除を設定
※第三者による不正利用を防ぐことができ、さらに本人が利用する場合の利便性を高めています。
・サポートセンターに連絡すると出金先口座の変更を不可にできる
※スマホを紛失した場合でも第三者が勝手に出金先を変更することができなくなります。
松井証券 会員パスワードや取引暗証番号の再発行時に本人確認が必要
ログイン時に入力の間違いが一定回数以上になると自動的にロックがかかる
ログイン後に何も操作されない時間が一定以上続くと自動的にログアウトする
auカブコム証券 ・ログイン後に何も操作されない時間が180分以上続くと自動的にログアウトする

スマホでの株取引のリスクが気になる方向けの証券会社

スマホで株取引を安全に行うには、セキュリティ対策が充実した証券会社を選ぶことも大切です。

ただ、セキュリティ対策を充実させると利便性が損なわれる場合もあります。
例えばログイン時のパスワード入力を2重、3重に求められると、ログインの手間が増えてしまって使いにくいですよね。

そこでセキュリティ面が充実しており利便性が損なわれていないアプリを紹介します。

SBI証券「SBI証券 株」

SBI証券の公式画像
「SBI証券 株」の詳細
証券会社 SBI証券
一定時間経過で自動ログアウトする
ログインパスワード以外の暗証番号有無
注文のしやすさ 最短1タップで注文可能
その他の対策 どの画面からもログアウトできる

逆指値注文を使えば株価が下落しても慌てなくてすみます。株価が下落しても逆指値の売り注文を出しておけば、指定した株価を下回ったときに自動で売り注文を出すことができるからです。

楽天証券「i SPEED」

楽天証券の公式画像
「i SPEED」の詳細
証券会社 楽天証券
一定時間経過で自動ログアウトする
ログインパスワード以外の暗証番号有無
注文のしやすさ 最短1タップで注文可能
その他の対策 iphoneやipadでは、指紋認証faceIDを利用してログインできます。

「i SPEED」でも「SBI証券 株」同様、逆指値注文を使うことができます。

マネックス証券「マネックストレーダー株式」

マネックス証券キャンペーン
「マネックストレーダー株式」の詳細
証券会社 マネックス証券
一定時間経過で自動ログアウトする
ログインパスワード以外の暗証番号有無
注文のしやすさ 最短1タップで注文可能

「マネックストレーダー株式」でも「SBI証券 株」同様、逆指値注文を使うことができます。

松井証券「株 touch」

松井証券の公式画像
「株 touch」の詳細
証券会社 松井証券
一定時間経過で自動ログアウトする
ログインパスワード以外の暗証番号有無
注文のしやすさ 最短1タップで注文可能
その他の対策 会員パスワードや取引暗証番号の再発行時に本人確認が必要

「株 touch」でも「SBI証券 株」同様、逆指値注文を使うことができます。

この記事のまとめ

スマホでの株取引には、ネットのセキュリティ面でのリスクや、スマホ特有のリスクがあります。
しかし、リスクには事前に対策できる方法がありますし、証券会社でも常に最新のセキュリティ対策を行っています。
自分でできる対策は全て行った上で、安全に株取引を行いましょう。

関連記事

スマホで株が買える!アプリの使いこなし方と銘柄の選び方・買い方

SMBC日興証券のスマホアプリ「SMBC日興証券アプリ」の特徴|メ…

スマホアプリ「DMM株」の特徴|メリット・デメリットと機能を解説

ライブスター証券のスマホアプリ「livestar S2」の特徴|メリットデ…

auカブコム証券のスマホアプリ「kabuステーション」の特徴|メリッ…