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SBIネオモバイル証券とは?最大の特徴はポイント投資
ネオモバの最大の特徴は、「Tポイント」で株を購入できることです。
株式投資はまとまった資金が必要で初心者にはハードルが高いというイメージがありますが、ポイントを使うことができれば始めやすいでしょう。
SBIネオモバイル証券は、Tポイントを使って1株から取引できる点が人気となり、2019年11月末には口座数が20万口座を突破し1億8,000万ポイントが投資に使われました。
2019年9月のネオモバのアンケートでは、口座開設者の年齢別割合の52%が30代以下で、他の証券会社に口座を持っていない人の割合が57%でした。
若者や投資初心者の方に人気のSBIネオモバイル証券の特徴について見ていきましょう。
Tポイントで投資ができる
Tポイントは、全国にあるスーパーやコンビニエンスストアなど全国にある提携先や、インターネットショッピングやゲームなどのインターネットサービス、クレジットカード決済などさまざまなところでポイントをためたり、使ったりすることができるサービスです。
ネオモバはTポイントで株を購入できます。1ポイント=1円相当で利用でき、購入した株を売却すれば間接的にTポイントを現金化できるので便利です。
また1株単位で株を購入できるので、以下のように500円以下で購入できる企業もあります(株価は2020年3月19日時点)。
証券コード | 銘柄 | 株価(1株) |
---|---|---|
8411 | みずほフィナンシャルグループ | 122円 |
4689 | Zホールディングス | 291円 |
7211 | 三菱自動車 | 303円 |
数百円で有名企業の株式を買え、損失が出てもポイントが減るだけなので、気軽に株式投資を始められるのではないでしょうか。
取引手数料について
通常の株式取引では、取引ごとに手数料がかかりますが、SBIネオモバイル証券では以下のように月額のサービス利用料のみです。
(▲出典:SBIネオモバイル証券)
さらに、SBIネオモバイル証券を利用すると毎月Tポイントが200ポイントもらえるので、約定代金が50万円以下の場合の実質負担は20円で済みます。
少額で株式投資を始めたい人に適した手数料体系になっているのです。
(▲出典:SBIネオモバイル証券)
SBIモバイル証券の口座開設から入出金までの手順
それでは、SBIモバイル証券口座開設から入出金までどのようにすればよいのか、手順を解説します。
口座開設
SBIモバイル証券の口座開設は3ステップで完了します。
(▲出典:SBIネオモバイル証券)
まずは準備としてメールアドレスを入力し、送られてきたリンクをクリックして口座開設申し込みの情報登録をします。
基本情報の入力
個人情報には、以下の項目を入力します。
- 氏名
- 生年月日
- 国籍
- 電話番号
- 郵便番号
- 住所
源泉徴収区分の選択
次に、源泉徴収をSBIネオモバイル証券に代行してもらうか自分で行うかを決めます。
- ネオモバにまかせる…特定口座・源泉徴収あり
- 自分で確定申告する…特定口座・源泉徴収なし
「ネオモバにまかせる」を選択した場合、取引の記録や損益の計算をSBIネオモバイル証券が代行するため、原則、確定申告は不要になります。
自分で確定申告するのは手間がかかるので、初心者は「ネオモバにまかせる」を選択するようにしましょう。
続いて、投資の経験や動機に対する質問や約款等の確認・同意をして終了です。
登録したメールアドレス宛にログイン情報の書かれたメールが届くので、ログインして続きの作業をします。
本人確認書類をアップロード
ログインし「口座開設のお手続き状況」画面から、本人確認書類をアップロードする画面を表示します。
書類のアップロードには、2つの方法があります。
- 「今すぐ撮影する」を選択して書類をアップロードする
- 「保存した画像から選ぶ」を選択して書類をアップロードする
本人確認には、3種類の書類が使えます。
- マイナンバーカード
- 通知カード
- 住民票(マイナンバー記載あり)
ただし通知カードと住民票を使用する場合は、追加で以下の書類のいずれかが必要になります。
- 顔写真付き(以下のいずれか1種類をアップロード):運転免許証・住民基本台帳カード(写真付き)
- 顔写真なし(通知カードは以下のいずれか2種類、マイナンバー記載ありの住民票は1種類をアップロード):健康保険証・年金手帳・印鑑登録証明書
登録が完了したら、SBIネオモバイル証券の「口座開設完了のご案内」が転送不要の書留郵便で郵送されます。
クレジットカードの登録
SBIネオモバイル証券の口座開設で、他の証券会社と違うのはクレジットカードの登録が必要なことです。
証券口座の開設でクレジットカードが必要なのは珍しいでしょう。
ただし、クレジットカードで株式を購入するわけではありません。
クレジットカードで支払うのはネオモバのサービス利用料のみです。
口座に入金する
取り引きを始めるためには、SBIネオモバイル証券への口座に入金が必要です。入金方法は、以下の2つから選択可能です。
- 提携先のインターネットバンキングで即時入金
提携金融機関のインターネットバンキングを利用して入金します。即時入金の振込手数料は無料で、入金するとすぐに買付可能額に反映されます。ただし、即時入金には提携金融機関のネットバンキングの契約が必要です。 - 銀行ATMや窓口から入金
銀行ATMや窓口、即時入金提携外のインターネットバンキングからも入金できます。入金後1~2時間程度で買付可能額に反映されます。入金時の振込手数料は顧客の負担になり、銀行振込を利用するには専用の入金口座が必要です。
口座から出金する
SBIネオモバイル証券の口座内に預けている資金を、登録した銀行口座へ出金できます(出金手数料は無料)。
1,000円以上の出金の場合は、金額を1円単位で指定できますが、1,000円以下の場合は全額出金のみ可能です。
営業日の15時半までに手続きをすると、翌営業日が出金予定日となります。
SBIネオモバイル証券で買える商品と買い方
SBIネオモバイル証券はTポイントで株式投資できるのが最大の特徴ですが、「定期買付」と「ひとかぶIPO」という魅力的なサービスもあるので、取扱商品とともにそれぞれ詳しく解説していきます。
取扱商品
SBIネオモバイル証券では国内株式・ETF(上場投資信託)・REIT(不動産投資信託)の取り引きが可能です。
SBIネオモバイル証券の取り扱い商品
- 国内株式
- 国内ETF
- REIT
国内市場に上場している外国株式の取り扱いはないので注意が必要です。
また、単元未満株の取扱銘柄は以下の通りです。
単元未満株(S株)の取扱銘柄
- 東京証券取引所(1部/2部/マザーズ/JASDAQ)上場銘柄:買付、売却ともに可能
- 名古屋証券取引所(1部/2部/セントレックス)、福岡証券取引所(Q-Board含む)、札幌証券取引所(アンビシャス含む)上場銘柄:売却のみ可能
定期買付とは?
SBIネオモバイル証券には、定期買付というサービスがあります。
スマホアプリの「ネオモバ株 アプリ」のサービスで、毎月の指定した日に、SBIネオモバイル証券が自動で注文・発注してくれます。
例えば、「ソフトバンク(9434)の株式を毎月20日に500円ずつ購入する」といったことが可能になるのです。
定期買付の概要 | ||||
---|---|---|---|---|
対象商品 | 買付金額 | ポイント | 指定日 | 入力画面 |
|
100円以上100円単位 | Tポイント利用可 | 月に5日まで可 |
定期買付の最大のメリットは、タイミングを決める必要がないことです。
株価を見ながら買うタイミングを決めようとしても、いざ買うとなると感情が邪魔をして買えないことがあります。
しかし定期買付なら毎月自動で購入するので、そのようなことはありません。
定期買付は、忙しくて株価をチェックする時間がない人や、感情に振り回されて株をなかなか買えないという人のためのサービスなのです。
ひとかぶIPOとは?
IPO株を購入する場合、通常は100株(単元株)での申し込みになりますが、SBIネオモバイル証券のIPOは1株から99株まで可能です。
まとまった資金がなくても、少額からIPO抽選に参加できるのです。
完全平等抽選ですが、「若年優遇」や「取引継続優遇」などユニークな配分方法があるので、投資資金が少ない20~30代にもチャンスがあります。
ひとかぶIPOは、SBI証券が引き受けた銘柄の一部を販売しています。SBI証券のIPO取扱銘柄数は業界トップクラスなので、さまざまな銘柄に申し込む機会があります。
ただし、Tポイントは利用できないので注意しましょう。
IPOとは
Initial Public Offeringの略で、日本語では「新規公開株」という意味。
株を投資家に売り出して証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすること。
IPO株は初値が公募価格を上回ることが多く、人気がある。
SBIネオモバイル証券アプリで注文する
SBIネオモバイル証券の少額投資は、S株(単元未満株)での取り引きが基本です。
注文は24時間365日いつでも出せますが、証券会社から市場への発注は1日に2度となります。
注文のタイミングで約定する価格が変わりますので、よく確認しておきましょう。
(▲出典:SBIネオモバイル証券)
S株の取引時間 | |
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0:00~10:30の注文 | 当日後場始値で取引(約定) |
10:30~21:30の注文 | 翌営業日の前場始値で取引(約定) |
21:30~24:00の注文 | 翌営業日後場始値で取引(約定) |
※非営業日(土日・祝日)の注文は、非営業日以降の最初の営業日10時30分までの注文として取り扱います。
国内株式の買い注文
それでは、実際に国内株式の買い注文の手順をみてみましょう。
手順 | スマホ画面 |
---|---|
個別銘柄画面で「この株を買う」をタップ | |
(金額指定の場合)注文する金額もしくは+1,000円、+5,000円、+10,000円、全額から選択 | |
(株数指定の場合)「単元」「S株」のいずれかを選択 (※「単元」では価格指定(指値注文) |
|
ポイント利用「利用しない」「すべて使う」「一部使う」から選択 |
あとは、注文内容を確認して取引パスワードを入力し「注文を確定する」ボタンをタップして終了です。
国内株式の売り注文
手順 | スマホ画面 |
---|---|
ポートフォリオ画面で売却する銘柄を選択し、「この株を売る」ボタンをタップ | |
金額指定ではなく、保有株数の範囲内で注文する数量を入力 | |
わずかなタップ数で売買注文が出せるので、他の証券会社よりも取引しやすいといえるでしょう。
SBIネオモバイル証券とSBI証券はどこがどう違う?
SBIネオモバイル証券で使えるTポイント投資はとても便利ですが、TポイントはSBI証券でも使用可能です。
両社の違いについて解説します。
Tポイントで購入できる商品
SBIネオモバイル証券ではTポイントを利用して株式等を購入できますが、SBI証券では投資信託を購入できます。
SBI証券の投資信託は100円(100ポイント)から購入できます。
Tポイントを投資信託の金額指定の買付に利用することができ、1ポイント1円相当で利用上限はありません。
買い物などでためたTポイントで、少額から投資信託による資産運用を始められるという点がメリットです。
Tポイントを使って株式等を購入したい場合はネオモバ、投資信託を買いたい場合はSBI証券と使い分けるとよいでしょう。
ポイント付与のされ方
SBI証券では、株式の取引手数料や投資信託の保有額に応じてTポイントがたまります。
株式では月間合計手数料の1.1%相当のポイント、投資信託では月間平均保有額が1,000万円未満で年率0.1%、1,000万円以上で年率0.2%相当のポイントが付きます。
取引手数料のかかり方
SBIネオモバイル証券は、サービス利用料が決まっています。1ヶ月あたりの約定代金が50万円以下の場合「月額220円(税込)」で何回でも取引できます。
さらに、ネオモバを利用すると毎月200ポイントが付与されるので、実質負担は20円です。
SBI証券の単元未満株(S株)の手数料は約定代金の0.5%ですが、最低手数料が50円(税込み55円)かかります。
少額での取り引きになるほどネオモバの方がコストが低くなるのです。
取扱商品はSBI証券が豊富
SBIネオモバイル証券ネオモバは取扱商品が限られていますが、SBI証券では米国株やFX、先物・オプションなど、さまざまな金融商品を取り引きできます。
SBIネオモバイル証券でTポイントを使った株式投資を始め、投資に慣れたらSBI証券で他の金融商品に挑戦してみてもよいでしょう。