株価の下がるタイミングと落ちても利益を出す空売りについて解説

「株価が下がるのはどんな時?」

「下がったらどんな判断をすればいいの?」

株を売りたい人が増え、株を買いたい人の数を上回った時に、株価は下がります。しかし、保有している株が下落しても、やり方次第で損失は回避できます。 この記事では株が下落するタイミングと、株が下がっても利益を出す方法について説明します。

  • デフレや原油高の長期的な高騰によって日経平均株価が下がる
  • 株を持っているのが不安という心理が働くと売りたい人が増え株価が下がる
  • 株が下がった時に取るべき行動は「塩漬け」「損切り」「ナンピン買い」
  • 「空売り」をすることで利益を出せる可能性もある

株価が下落するタイミングとその見方

株が下がるタイミングは、株が上がるタイミングと同様、大きく分けて2つあります。1つ目は日経平均株価や特定の業種の株が下がる場合です。2つ目は、日経平均株価や業種は関係なく、会社の株が下がる場合です。一般的に、株価が下がる要因をいくつか紹介します。

日経平均株価や特定の業種の株が下がる例

【例1】デフレ

デフレは、200円だったものが100円になること。物価が下がることでお金の価値は上がります。すると、投資家には「お金を持っておこう」いう心理が働き、株を売りはじめます。このように、デフレになると株を売りたい人が増えるため、全体的に株価は下がります。

【例2】原油価格の高騰

原油価格と株価の値動きは関係しています。なぜなら、製造業は、経済発展の鍵を握る産業であり、原油価格の変動は、製造業に影響を与えるからです。原油高が上がると一時的に株価は上がりますが、ガソリンの値段が上がった結果経費がかさみ経営が苦しくなる業界が出てきます。長期的に見た時に、原油高の高騰は全体の株価の下落につながるのです。

業種や市場に関係なく、会社の株が下がる場合

特定の会社の株が下がるのは、どのような場合でしょうか。

基本的には、決算などで売上高や営業利益が年々下がり赤字転落した場合に株価は下がります。また、業績の見通しを下方修正したり、配当金が減ったり(減配)されたりすると、さらに株は下がる傾向にあります。

このように、経済状況や会社の経営状態から、「株を持っているのが不安」という投資家心理が働くと、株を売りたい投資家が増え株は下がっていくのです。

株価下落時におけるチャートの動き

株の値動きはチャートを見て判断していきます。移動平均線が上向きの時は上昇トレンド、下向きの時は下降トレンドで、下降トレンドであれば株価が下がると予想できます。ただし、上昇トレンドと下降トレンドを繰り返している場合には、必ず下がるとは言い切れません。

上のチャートを見ると、3本の移動平均線がいずれも下向き、ローソク足も移動平均の下に位置しています。これは、株価が緩やかに下落していると読むことができます。

ただし、最後の部分(チャートの右側)をみると、ローソク足がわずかに移動平均線の上に来ています。このような場合は、今後上昇トレンドに切り替わる可能性も否定できません。

株価が下がると市場、企業、投資家はどうなるのか?

続いて、株価の下落によって、市場、企業、投資家にどのような影響が出るのか考えてみましょう。

株価が下落した時の企業への影響

  • 調達できる資金が少なくなる
  • 人材が集まらない
  • 企業買収のターゲットになる恐れがある

企業が保有している自社株を売って、資金を調達する場合、株価が下落していれば当然調達できる資金が少なくなります。下落を続けていると株を売りたい投資家が増え、さらに株価は下落します。やがて株価が下がりすぎると、企業買収のターゲットになる恐れも出てきます。株価の長期的な下落は企業にとって大きな損失です。ただし、下落や上昇を繰り返す日々の変動の影響はほとんどないでしょう。

株価が下落した時の投資家への影響

  • 信用取引で保有している株がある場合、追加で入金が必要になる可能性がある。
  • 現物取引で保有している株がある場合、売りに出さなければ影響はない。
  • 買いたい株がある場合は底値で手に入れるチャンスになる。

投資家にとっては、現物取引で保有している株か、信用取引で保有している株か、買いたい株かによって、株価の下落がメリットにもなればデメリットにもなります。

続いて、株価が下落したとき投資家はどのような判断をすればよいのかを、具体的に見ていきましょう。

株価が下落した時はどのように考え行動すべきか?

保有している株価が下落している時、投資家はどんな判断をすべきなのでしょうか。下落の時の行動によって、大きな損失を被る場合もあれば、損失が最小限で抑えられる場合もあります。

株価が下落した事実をどう捉えるべきか

株を保有している人にとって、株価が下がっている間は保有し続けてよいのかと不安になります。売却しようという気持ちと、今売れば損をしてしまうという気持ちの間で揺れ動きます。

ここで、深く考えずに売ってしまっても後悔するだけです。というのも、株は基本的に上昇と下落を繰り返すものだからです。売却後、株価が上昇し悔しい思いをするかもしれません。

まずは、なぜ株が下がっているのか情報を集めましょう。例えば、株の下落理由が、経営状況の悪化など企業が原因で、再建の見込みもなく下落している場合は売った方がよいでしょう。一方、会社に原因はなく、全体的に株価が下がっている場合や一時的に下落している場合は、上昇するまで様子を見てもよいでしょう。

株価が下落した時に取るべき行動

株が下がっている時に取るべき行動は、大きく分けて3つあります。それぞれ具体的に見ていきましょう。

  1. 塩漬け
  2. 損切り
  3. ナンピン買い

1つ目、そのまま様子をみる方法のことを「塩漬け」と呼びます。ただし、必ず株価が上がる保証はありません。万が一、会社が経営破綻すれば、すべて失うことになります。

2つ目は、株を売ってしまう「損切り」です。下降トレンドになっている場合、株が下がり続けるかもしれません。少しでも損失を減らすために株価が高いうちに売りに出すという考えです。ただし、購入時より株価が下がっている限り損失は出ます。

損失が出るため、タイミングが難しく、売りに出せない場合も多いです。したがって、買値より1%~10%下落したら損切りすると自分でルールを決めている投資家もいます。

3つ目は、株を買い足して平均取得株価を下げる「ナンピン買い」です。下がっている株を買い足すことにより、少しでも損失を減らす考え方です。注意したいのは、株価がさらに下がると、損失が膨らむことです。さらに、資産を失うリスクが高まります。

値動きを確認し、上昇の兆しが出ているのであれば、ナンピン買いをしてもよいでしょう。

ここまで、「損をしない」ための行動を解説してきましたが、下落時でも効率よく利益を出す方法はあるのでしょうか。

下落時にも利益を出す手法「空売り」とは

画像引用元:SMBC日興証券

空売りとは、株価が下落していても利益を出せる可能性がある「信用取引」の1つです。証券会社から株を借りて、売り出して、買い戻し、利益を出します。あくまでも、証券会社に株を借りているだけなので、期日までに株の返済が必要です。

売った株価より、期日までに安く買い戻すことができれば、その差額が利益になります。株価が下がれば下がるほど利益が出るという仕組みです。ただし、株価が上がれば、損失になります。

株価が下落している間、値動きを見守るだけになりがちです。しかし、空売りをすれば、株価が下落している時も利益獲得が期待できます。

下降トレンドでの「空売り」上昇トレンドでの「売買」の使い分けにより、どのような状況でも利益獲得に向けて運用できるでしょう。

この記事のまとめ

株が下がった場合でも、損失を最小限に抑える方法、利益を狙いに行く方法もあります。株価は変動を繰り返すものなので慌てずに情報収集をして行動しましょう。

関連記事

投資初心者のための株の始め方

株式投資の利益目標は2%~4%を目指せ!金額別シミュレーション

初心者向け株の儲け方 利益を出すための運用のコツ

株取引初心者におすすめなパソコンは?トレーディングツールによっ…

初心者が100万円で株式投資をする時の銘柄選びやコツ