1万円からでも株を買う方法
元手1万円でどんな株を買うことができるのでしょうか?
実は1万円で株を買う方法は3つもあり、IPO株も買うことができるのです。
具体的に見ていきましょう。
1万円で買える株1:単元未満株
例えばある銘柄の株価が100円だとしても、その株を買う際には1万円かかってしまいます。
なぜなら、株式は通常、取引単位が100株(1単元)と決まっているからです。
しかし、単元未満株という仕組みを使えば、1単元以下の1株から購入することができます。
単元未満株であれば、通常は高額で手が出ない株も購入しやすいでしょう。
ただ、単元未満株はどの証券会社でも扱っているわけではなく、サービス名も証券会社によって異なるので、下の表で手数料とともにチェックしてみましょう。
証券会社名 | サービス名 | 手数料 |
---|---|---|
SBIネオモバイル証券 | S株 | 月間の約定代金合計50万円以下で月額220円(税込) |
SBI証券 | S株 | 約定代金の0.5% 最低50円(税抜) |
松井証券 | ― | 約定代金の0.6%(税抜) |
岡三オンライン証券 | ― | 約定代金~2万円:200円(税抜) ~3万円:300円(税抜) ~10万円:600円(税抜)、以降10万円増加ごとに600円(税抜)ずつ増加 |
マネックス証券 | ワン株 | 約定代金の0.5% 最低48円(税抜) |
auカブコム証券 | プチ株 | 約定代金の0.5% 最低48円(税抜) |
1万円で買える株2:ひとかぶIPO
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、株式市場で新たに株を売り出すことを意味し、IPO株とはその最初に売り出される株のことを指します。
IPO株も通常は1単元100株からの取り扱いになりますが、単元未満株のように1株から購入することができる「ひとかぶIPO」というサービスがあります。
これはSBIネオモバイル証券が提供しているサービスです。
ひとかぶIPOであれば1株から申し込むことができるので資金が少ない人でもIPOに参加できるチャンスです。
IPO株の大半は、上場後に購入金額より株価が上がる場合が多いので、気になる株があればぜひ申し込みましょう。
1万円で買える株3:低位株
現在、国内の1株あたりの平均株価は約1,600円ですが、その中で1株約500円以下の株を低位株、約100円以下の株を超低位株と呼ぶことがあります。
下の表は、1万円前後で買える株の例です。
(2019年12月1日時点)
銘柄 コード |
銘柄名 | 市場 | 投資金額(円) |
---|---|---|---|
3606 | レナウン | 東証1部 | 6,800 |
8186 | 大塚家具 | JQ | 11,500 |
7829 | サマンサタバサジャパン | 東証マザーズ | 12,700 |
いずれも1株数十円~100円前後なので、1単元(100株)でも1万円前後で買うことができるということです。
投資金額が少ないため多量に購入でき、株価が急騰すると利益が大きくなることから、意外な人気があります。
しかし、超低位株の銘柄の中には倒産や上場廃止のおそれなど、問題を抱えている企業も少なくありません。
購入する際は十分リスクに配慮して購入しましょう。
1万円で買った株の運用方法
それでは予算1万円で買った株はどのように運用していけばいいでしょうか。
単元未満株の場合、スタンダードなのは積み立て投資のような感覚で毎月決まった日に買い増していく方法です。
単元未満株は100株単位で売買する場合と異なり、リアルタイムでの売買ができません。
その日の値動きで売買することは難しいと割り切って、気長に長期投資に取り組みましょう。
単元未満株を買い続けて100株になると、通常の株と同じようにリアルタイムで売買できるようになります。
もし売買するのであれば、このタイミングを一つの目安とするといいでしょう。
同様にひとかぶIPOで購入した株も基本的には単元未満株と同様に、長期で保有する運用方法がよいでしょう。
もしくは、公開直後の値上がりを期待して上場初日に売ってしまいましょう。
一方、低位株については宝くじと同じだと考え、深追いせずに値上がり始めるまで保有し続けることが利益を得るポイントです。
低位株が急に大きく上昇すると、待った期間が長ければ長いほど「もっと上がるかも!」と期待してしまうものです。
しかし、株式相場の有名な格言に「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があり、この時に欲を出さずに潔く売ってしまうことがコツです。
「頭と尻尾はくれてやれ」
この頭と尻尾は、魚にたとえたものです。
株の売買をするなら最安値で買って最高値で売るのが最高ですが、そんなにうまくいかないものですから、頭と尻尾にこだわるのはやめようという意味です。
いずれの場合も、日々の値動きに左右されずに長期投資に取り組む姿勢が大切です。
ちなみに配当は1株から、優待も100株以下からもらえるものもあります。
これらを楽しみに気長に株と付き合うといいでしょう。
1万円からの株投資はネット証券で
最後に資金が少なくても利用できるネット証券会社をご紹介します。
まずはSBI証券です。
単元未満株を購入できる証券会社には限りがあり、中でも1万円以下で購入した場合の手数料が50円と業界でも最安水準の証券会社です。
また、100株単位で売買した場合も約定代金が10万円以下なら90円と安くなっています。
IPO株の売買にも挑戦したい場合はSBIネオモバイル証券でひとかぶIPOが利用できます。
こちらは売買ごとに手数料がかかるのではなく、毎月220円からのサービス利用料を払えばOKです。
月の取引が少ない場合はSBI証券の方がお得ですが、IPO株を買いたい人、また、手持ちのTポイントを使って株式が購入できるほか、サービス利用料金のうちの200円分はポイントとして戻ってきます。
一方、NISA口座は開設できないというデメリットがあります。
これから口座を開く方でNISA枠も同じ証券会社で考えたい人はSBI証券がよいでしょう。
IPOに挑戦したい方やNISA口座を別の金融機関ですでに所有している方はSBIネオモバイル証券でまずは始めてみるといいでしょう。