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ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドとは、おもに株価の上がりすぎ・下がりすぎを見極めるために使用します。
移動平均線の上下に統計学的な観点から予測した値動きの幅を示す線を加えた指標で、上から+3σ(シグマ)、+2σ、+1σ、-1σ、-2σ、-3σと呼びます。
株価が+1σと-1σに幅に収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%という理論だけ覚えておくといいでしょう。
つまり、ほとんどの値動きは±2σ内に収まるため、一番簡単な使い方は「+2σを超えたら上昇しすぎなので売り、-2σを超えたら下落しすぎなので買い」といった使い方です。
ボリンジャーバンドで株価の動きがわかる
ボリンジャーバンドは、形状から今後株価がどのような動きをするのかを見極めることもできます。ここでは、それぞれの形がどのような意味を表しているのかを解説します。
スクイーズ
まず見つけたいのは「スクイーズ」という状態で、これは上下の線の幅が狭まって、株価が大きく動きづらい状態になっていることを意味します。
相場は「動きづらい状態」と「大きく動く状態」が交互に訪れることが多く、スクイーズの状態とはこの後大きく相場が動く前兆でもあるのです。
ですから、このタイミングで株を買うことが理想的です。
しかし気をつけたいのは、この後大きく上がる場合もあれば、下がる場合もあるということです。特に、スクイーズの状態が長いほど相場が動いた場合の勢いも強いので注意が必要です。
エクスパンション
「エクスパンション」とはスクイーズとは反対の状態、つまり株価が大きく動いている状態を意味します。
上昇、下降いずれかのトレンドがしっかり出ていれば上下の線の幅が広がっていきます。
プロの投資家はこのタイミングで慌てて購入するのではなく、エクスパンションの状態のときは売るタイミングと考えます。なぜならトレンドはいつか終わり、またスクイーズの状態になっていくからです。
トレンドが強いうちは保有し、弱まってきたら早めに売却し他の株に移るのが効率の良い方法です。
バンドウォーク
トレンドが長く続くのかどうかを判断するために見つけたいのが「バンドウォーク」です。
上昇トレンドの場合は株価はほとんど+1σと+2σの間、下降トレンドの場合は-1σと-2σを中心に動いていきます。保有している株がしっかりバンドウォークをしているか確認しましょう。
ボリンジャーバンドを活用した売買方法
下の図では、上下の線がギュッと狭まっているスクイーズの状態から、一気に開いたエクスパンションの状態に変わっています。
その後、ローソク足が水色の3σの線上を抜けて上昇のバンドウォークが始まっています。
ボリンジャーバンドは、このような動きが読みやすい順張り手法の際に活用すると有効です。
- 順張り
- 投資手法の一種で、多くの買いが集まって株価などが上昇しているときに買い、逆に下落基調のときには売るという投資手法
ボリンジャーバンドが見やすい証券会社は?
ボリンジャーバンドはどの証券会社のアプリでも確認することができます。それぞれ多少の違いはありますが、大きな違いはありません。もしまだ口座開設をしていない、または2口座目の開設を考えているなら、画面の見やすさや好みを参考にしてみてください。
ボリンジャーバンドに限らず、ツールやアプリの使いやすさで比べるなら、楽天証券や松井証券は特に初心者向けの仕様となっています。
楽天証券のボリンジャーバンド
楽天証券のアプリの特徴
- 一画面で見られる情報が多い
- ボリンジャーバンドの色はやや薄め
松井証券のボリンジャーバンド
松井証券のアプリの特徴
- 画面にあるのは必要最低限の情報のみ
- ローソク足の切りかえがワンタップでできる
SBI証券のボリンジャーバンド
SBI証券のアプリの特徴
- ボリンジャーバンドの色がハッキリ見やすい
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