株の板情報の見方と売買時の活用方法

「口座開設したけど板の見方が分からなくて注文が出せない…」

売買したい株が決まったら、次は買い時と売り時を考えます。市場が開いている間、株価は常に動くため、いつ、どのタイミングで注文をすればよいのかわからないですよね。

株売買の基本は、高い時に売り、安い時に買うこと。その売買のベストタイミングを知るために役立つのが板情報です。
相場の値動きに合わせて、なるべく失敗せずに取り引きするための板情報の見方を説明します。

  • 板情報とは売りたい人と買いたい人の注文価格と注文数が分かるもの
  • 板情報を見れば株価の予想ができる
  • 数値の横にマークが出てきた場合には要注意

株の板情報とは?

板情報は、株の売買のタイミングやいくらで売買するのか値段を決めるのに役立ちます。

板情報
各証券会社の株売買の注文をするページに掲載されている、売数量、値段、買数量が記されたもの。

板情報を見ると、買いたい人数と買いたい価格、売りたい人数と売りたい価格が分かります。
簡単にいえば、板情報とは買いたい人と売りたい人の注文価格と注文数を表したものです。

ではなぜ、板情報が必要なのでしょうか。もし、板情報がなければ、相場が全く分からないので、とても高い値段で買ってしまったり、また低すぎる値段で注文を出してしまい、全く株が買えなかったりします。

株の売買は、売りたい人と買いたい人の希望が一致してはじめて成立します。板情報は、買いたい人が「今いくらなら買えるのか」を知るためと、売りたい人が「今いくらなら売れるのか」を知るために必要な情報です。

株の売買が成立する仕組みは2つあり、主に、証券取引所が開いて最初の売買や、その日の最後の売買などで成立する仕組みを板寄せ方式と呼びます。
一方、主に証券取引所が開いている時に売買が成立する仕組みをザラバ方式と呼びます。

株の板情報の見方

板とは、下の画像のような発注画面です。

「売数量」は、売りたい株数、「値段」は、1株あたりの価格です。
「買数量」は、買いたい株数を表しています。

この板情報から読み取れることを以下にまとめました。

  • 1株894円で売りに出ている株が200株ある
  • 買いたい人の希望値は高くても1株883円
  • 894円で売りたくても取引は成立しない
  • 株価は今後下がりそう

株価は売りたい人と買いたい人のバランスによって変動しています。

上の板情報の場合、売りたい株数の合計が4万5,000株でなのに対し、買いたい株数の合計は4万4,400株です。
売りたい株数の方が多いので、株価はもう少し下がるかもしれないと予想できます。
もしも、買いたい株の数の方が多ければ、株価は上がるかもしれないと予想できます。

板情報の使い方・活用方法

実際に板情報を見ながら、どのように価格を決めて売買していくのか見ていきましょう。
例として、下のような板情報を使っていきます。

買い注文時の板の使い方

この板情報で買い注文をするときにおさえるポイントは以下の通りです。

  • 873円で指値注文を出しても、4,600株の注文が成立しないと買うことはできません。
  • この時点で、100株885円で指値注文を出せば、すぐに売買は成立(約定)しそうです。
  • しかし、同時に他の人が100株886円で注文を出した場合には、決まらないこともあります。
  • 売りたい株数の方が多いので、884円もしくは、883円で出しても売買が成立する可能性はあります。

売り注文時の使い方

同じ板情報で売り注文をする場合を考えてみます。

  • 895円に設定しても、8600株分の注文が成立しないと売れません。
  • 883円で売り注文を出せば、すぐに約定しそうです。

板情報ではわからないこと

板情報に出ている数はすべて指値注文です。成行注文は含まれません。
ですから、大量の成行注文が出るとバランスが崩れて株価が下がることもあります。

成行注文の動向を見るために、リアルタイムで注文数や約定数を確認できる「歩み値」があります。

今、どんな注文が約定しているのかをリアルタイムで確認できる歩み値を使えば、注文のタイミングを逃しません。

「特」「S」「注」のマークが出たら注意が必要

板情報を見ていると、売数量あるいは買数量の数値の横に、特、注、S、前といったマークが出ることがあります。

「特」や「S」のマークが出た場合、株価が変動します。はじめて株を買う場合など、このマークが出ていたら慎重に売買を検討しましょう

マーク 意味 詳細
買いまたは売りのどちらかに注文が集中した時に出るマーク 買い注文が多ければ、「特別買い気配」となり、買数量の数値の横にマークが出る。売り注文が多ければ、「特別売り気配」として、売数量の数値の横にマークが出る。このマークが出ると取り引きは一時的にストップ。価格が一瞬で上がったり、下がったりしないように調節が行われる。
S ストップ安、ストップ高を表すマーク 株価の急激な暴落や高騰を避けるために、1日の制限値幅が定められており、制限値幅まで株が上がった時や下がった時にこのマークが表示される。
注意気配のマーク 直近の約定価格からかけ離れた価格が出た場合に、注意を呼びかけるマーク。板情報を見ながら、成行で注文を出しても、売りの注文数によっては、価格が急に上がってしまうことがある。急に上がらないように「注」のマークを出し、時間を設けている。
寄前気配(よりまえけはい)のマーク 寄前(寄り前)とは、市場が始まる前の時間帯のこと。始値決定前の注文情報を表すマークで、ザラバ引けとなった場合にも「前」のマークがつく。ザラバ引けとは、前場と後場の最終取引「引け」の値段がつかないまま引けた状態になること。

この記事のまとめ

株の取り引きでは、暴落しすぎたり高騰しすぎたりすることのないように、値幅に制限を設け、制限を超えた場合には、取り引きそのものに歯止めをかけます。

板情報で買いの枚数、売りの枚数が確認でき、ある程度は予測を立てられるようになっているので、ぜひ板情報を活用してみてください。

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