PER(ピー・イー・アール)とは?株の重要指標を分かりやすく解説

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「PERって何?」

「買いたい銘柄の株価が高いのか安いのか判断できない…」

銘柄選びの際にはさまざまな指標が存在しますが、指標の意味と見るポイントを押さえておけば意外と簡単です。

この記事では、銘柄選びの際の重要指標の1つである「PER」の見方や特徴、注意点を解説していきます。

  • PERとは株価が割安か割高かを判断する指標のこと
  • PERが15倍を下回っている株式は割安
  • PERだけでなく会社の将来性を総合的に判断することが大切
  • 口座開設がまだの方には手数料の安い証券会社がおすすめ

PERとは?

PERとは
純利益に対して株価が割安か割高かを見極めることができる指標

株価が1株あたりの純利益の何倍かになっているかを見ることで、その会社の株価が同業種の平均と比べて割高なのかどうか判断しやすくなります。

PERはどうやって見ればいい?具体的な計算方法と数値の見方

たとえば、ある会社の純利益が5,000万円で発行済みの株式が50万株だった場合、その会社の「1株あたりの純利益」は100円です。

そして、その会社の株価が3,000円だとすれば、
株価(3,000円)÷1株あたりの純利益(100円)=30となり、PERは30倍となります。

純利益 発行済み株式数 1株当たりの純利益 株価 PER
5,000万円 50万株 100円 3,000円 30倍

PERの数値が低い方が割安な株式といわれます。PERが低いということは、会社が上げている利益の割に株価が安いと判断できるからです。

たとえば下の表のように、同じ会社の株式で1株あたりの純利益が変わらなければ、PERが15倍のときの方が割安ということです。

1株当たりの
純利益
株価 PER
100円 1,500円 15倍
2,000円 20倍
3,000円 30倍

PERを使うときに注意すべきこととは?

PERは利益が出ている会社だと割安かどうかを判断しやすい指標となりますが、利益があまり出ていない場合は参考にしづらい可能性があります。

そのため、景気が上向きになっているときはPERが有効ですが、不景気の場合はPBRなどの別の指標を用いて株価が割安かどうかの判断をするといいでしょう。

PBRとは、株価を会社の資産と比較することで株価が割安かどうかを判断する指標です。
利益と株価を比較するPERと比べると、会社の資産と株価を比較するという点が異なります。

PERの活用方法

PERは15倍が平均といわれており、PERが15倍を下回っている株式は割安と判断してよいでしょう。

しかし、PERがいくら低くても成長が見込めない会社は利益が増えず株価が低迷していく可能性があります。
そのような株式を購入しても将来的な利益は期待しづらいでしょう。PERが低いからといって何も考えずに株式の購入に踏み切ってはいけません。

たとえばレコードの針を作る企業などは、過去実績が十分であったとしても、レコードそのものがあまり使われなくなった昨今ではこれからの成長を見込むのは難しいでしょう。
このようにかつては勢いがすごかった企業でも、社会情勢によって成長が期待しづらくなるという事例はさまざまな業界に起こりえます。

逆に、PERが平均よりも高い会社の株式であっても、買っていけないとは言い切れません。なぜなら、その会社の利益が今後大幅に増加することが見込まれる場合、PERが多少高くなっていても将来的には割安になる可能性があるためです。

たとえばガン治療に有効な手段を研究している会社が将来的に特効薬を開発できた場合、世界中からの需要が高まり、その会社の株式は上昇する可能性が高いでしょう。
他にも、AIに関する技術など最近の社会的なニーズが大きい技術に強みを持っている会社はこれから株価が上昇していくことが期待できます。

PERの平均値 PERが低くても
買わない方がいい株
PERが高くても
買った方がいい株
15倍 今後の成長が見込めない企業の株
例:過去実績が十分あっても社会情勢によって成長が期待しづらい企業
今後の成長が見込める企業の株
例:最先端技術への投資に注力している企業や社会的ニーズが大きい技術に強みを持つ企業

現在の利益が小さい会社の場合、PERが高く出やすいです。しかし、成長分野で利益をあげている会社や独自技術を持っていて競合他社が少ない会社の場合、今後の成長が期待しやすいため、PERが高いとしても株式の購入を検討する価値はあるといえるでしょう。

PERは理解すれば分かりやすい指標ですが、数値の高い低いだけで判断するのではなく、会社の将来性も見ながら総合的に判断することも大切です。

PER15倍以下の銘柄を探す方法

PERを出すために、自分で会社の利益状況を調べて計算しようとすると膨大な労力が必要になるため実践が難しいでしょう。

そこで、証券会社の取引画面上でPERが15倍を下回る株式を簡単に探す方法を紹介します。証券会社によって画面のレイアウトは異なりますが、ここでは楽天証券を例に説明します。

投資情報というタブをクリックします。次に、株式の銘柄を検索する画面において「詳細スクリーニング」ボタンをクリックします。

そうすると、検索条件を入力する画面に切り替わりますので、検索条件の中にある「PER」の入力欄を探しましょう。

最小値と最大値を設定することができるため、割安な株式を探すならば最大値の欄に15を入力し、最小値は15未満の任意の数値を入力します。

最後に検索ボタンをクリックすると条件に合致した、つまりPERが15倍以下の株式がリストアップされます。

画像引用元:楽天証券

この記事のまとめ

購入しようとしている会社の株価がお得かどうかを判断することのできるPER。PBRやROEと併せて重要指標となります。この記事で紹介した目安の数値を参考に銘柄を選ぶだけでなく、慣れてきたら同じ業種で数値を比較して見てみるなど多角的に判断してみましょう。

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