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スマホアプリでの少額投資はどんな人に向いている?
スマホ投資アプリは、少ない資金で気楽に投資をスタートできるため、今まで投資に対して「お金がかかる」とか「時間がかかる」と思っていた人には朗報です。
スマホ投資アプリはこんな人に向いている
- スマホで投資を完結したい
- 手持ちの資金が少ない・お金をあまり使いたくない
- 移動中やスキマ時間に投資したい
スマートフォンで口座開設、情報収集や投資結果確認、売買まで完結します。
投資未経験で正直株を買うのに抵抗がある、という人でも安心です。
中には5円で始められるアプリもあります。
10分で投資が完了する場合もあるので、忙しい人でも休憩時間などスキマ時間で始められます。
少額投資向けのスマホアプリ6選
スマホ投資アプリはまだ新しいサービスなので、どれが使いやすいのかわかりにくい部分があります。
そこで、現在人気のアプリを6つ厳選し、それぞれの特徴・手数料・最低投資金額の3点で比較して紹介します。自分に合うスマホ投資アプリを選ぶ参考にしてください。
まず、少額投資アプリそれぞれのサービス内容を一覧表でまとめました。
アプリ名 | 特徴 | 手数料 | 最低投資金額 |
---|---|---|---|
LINE証券 | ・取引手数料が安い ・テーマ投資も選択可能 |
0.05% 9:00〜14:50(※) |
100円 (投資信託の場合) |
One Tap Buy | ・国内だけでなく米国株式投資もできる | 0.5%(東京証券取引所の立会時間外は1.0%) | 1000円 |
SBIネオモバイル証券 | ・Tポイントを使って投資ができる ・単元未満株の取り引きができる |
月額220円~ (株式約定代金の合計額によって異なる) |
100円 (定期買付サービスの場合) |
おつり投資 トラノコ |
・おつり投資ができる ・学生は月額利用料金が無料 |
月額300円 | 5円 |
マメタス | ・ロボアドバイザーを利用したおつり投資ができる | 預かり資産の1% | 1万円 |
FOLIO (フォリオ) |
・個別銘柄選択不要でテーマ投資かロボアドバイザー投資が選べる | 0.5% (テーマ投資) 1.0% (おまかせ投資) |
1万円 (テーマ投資) 10万円 (おまかせ投資) |
(※)日中11:20~11:30、12:20~12:30を除く
LINE証券で始めるワンコイン投資
特徴
LINE証券の特徴は本来100株からしか投資できない大手企業の銘柄を1株単位で売買できる点でしょう。100円単位で投資できる理由として、LINE証券が単元未満株を扱うからです。単元未満株に関して後に詳しく説明します。
手数料も業界最低水準で、投資信託は全銘柄の購入手数料が無料です。
取引時間は通常9時から15時までですがLINE証券は9時から21時まで対応します。株式とETFは、注文したら即約定するリアルタイム注文・約定の機能を利用できるので忙しい人には便利ですね。
「ソニーや任天堂、三菱UFJフィナンシャルグループのような有名企業に投資したいけど高いし手が出せないかな…」
そんな人でもLINE証券ならわずか数百円で大手に投資でき、夜間でも日本株の単元未満株を購入できます。
LINE証券の口座開設はスムーズで、「かんたん本人確認」なら、最短翌営業日 から取引可能です。
LINE証券の取り扱い銘柄はこちら「LINE証券お取扱銘柄一覧」
手数料(スプレッド)
LINE証券は取引時間に応じた取引コスト=スプレッドがかかります。スプレッドは取引時間によって異なります。
取引時間に応じたスプレッドの割合は以下の通りです。
取引時間 | スプレッド |
---|---|
9:00~11:20 12:30~14:50 |
その日の最良気配(最も高い買値)に対して0.05% |
11:30〜12:20 | 前日の終値に対して0.05% |
17:00~21:00 | 翌日基準値段の0.5% |
夜間取引は、日中に取り引きできない会社員にとっては便利ですが、その分スプレッドの割合が高くなることに注意しましょう。
最低投資金額
投資信託は1円単位で100円から、株式は数百円単位で1株から取引できます。
One Tap Buyなら気楽に米国株投資に挑戦できる
特徴
One Tap Buyはソフトバンクやみずほ証券など、大手企業が出資する株式会社One Tap BUY提供の投資アプリです。
日本株式はもちろんのこと、米国株式も少額から売買できます。
One Tap Buyの種類は6つあり、投資初心者から上級者まで自分の投資レベルに合うアプリを選べます。
- One Tap BUY日本株
- One Tap BUY米国株
- つみたてロボ貯蓄
- 誰でもIPO
- One Tap BUY10倍CFD
- 日本株CFD
「One Tap BUY10倍」以外のアプリは全て1000円から株を購入できます。
1000円単位で、任意の金額分購入できるので、手軽に米国株式を取引したい人や1万円からデイトレードしたい人におすすめです。
また日本株CFDでは、資金の5倍の金額で取り引きできます。
CFDとは差金決済取引と呼ばれ、売買差額の部分だけを現金で決済する取引のことです。
はじめはつみたてロボ貯蓄から始め、投資に慣れてきたら日本株CFDにチャレンジするのも良いでしょう。
手数料(スプレッド)
手数料は1約定あたりの売買金額に応じたスプレッドを、取引ごとに支払う仕組みです。
取引時間とスプレッドは以下の通りになります。
商品 | 手数料 |
---|---|
国内株式 |
取引時間内:0.5% 前場と後場の間(11:30~12:30)・取引時間外:0.7% |
国外株式 | 現地時間の9:30~16:00:0.5% 時間外:0.7% |
最低投資金額
国内外の株式ともに1000円から取引が可能です。なお、CFDの場合は国内外ともに1万円が最低投資金額となります。
SBIネオモバイル証券は手数料格安
特徴
SBIネオモバイルはTポイントを使って投資ができるのが大きな特徴です。
1ポイント=1円として利用できます。買い物などで貯まったポイントを使って投資できるため、普段からTポイントを貯めている人にとって魅力的でしょう。
多くの日本株を1株から売買できるほか、単元未満株の取引ができるのも特徴です。みずほ、りそなホールディングス、住友化学など、1株から500円以下で購入できます。
1株500円以下の銘柄(※) | |
---|---|
みずほフィナンシャルグループ | 162.9円 |
Zホールディングス | 448円 | JXTGホールディングス | 474.9円 | りそなホールディングス | 458.8円 | 住友化学 | 474円 | 三菱自動車工業 | 414円 |
(※)2020年2月現在の株価です。
SBIネオモバイル証券の取扱い銘柄はこちら「ネオモバ取扱商品」
利用料金
その月の約定代金合計額によって異なります。
1ヵ月の約定代金合計額が50万円以下の場合、月額220円で取引放題です。
月間の国内株式約定代金合計額 | サービス利用料(月額・税込) |
---|---|
0円~50万円 | 220円 |
50万円超~300万円 | 1,100円 |
300万円超~500万円 | 3,300円 |
500万円超~1,000万円 | 5,500円 |
以下、100万円ごとに1,100円が加算されます。(上限なし)
月額以外の売買手数料はかからないので頻繁に売買をしたい人には向いているでしょう。
同じく月額約定金額が50万円以下の場合、期間固定Tポイントを毎月200ポイントもらえます。使い方によってはTポイントだけで投資できるのも嬉しいですね。
最低投資金額
株式は1株単位で数百円から購入できます。積立買付の最低金額は100円です。
学生は手数料無料!トラノコのおつり投資は5円~
特徴
トラノコは代表的なおつり投資アプリです。買い物で発生したおつりを自動的に投資資金に回してくれます。
利用するにはクレジットカードや電子マネーの登録が必要です。
「おつりがどんどん投資に消えていくのは大丈夫かな…」
そんな風に心配する人もいるかもしれませんが、ご安心ください。
トラノコには、投資に回すおつりの上限額を設定し使い過ぎない機能がついています。
例えば、380円のものを買った場合、上限額を設定すれば、自動的に投資に回される金額が制限される仕組みです。
- 100円単位設定:100円―80円=20円
- 500円単位:500円―380円=120円
- 1,000円単位:1,000円―380円=620円
100円単位に設定すると、渡されたおつりのうち100円未満の金額が自動的に投資資金になります。
極端な話ですが、10円の商品を1万円で購入した際、おつり9,990円をそのまま投資に費やしてしまう、というリスクが防げるわけです。
臨時収入があった時、おつり分の投資だけでは物足りない時など、金額を自由に入力し、投資額を追加できます。
またトラノコが提携するnanacoポイント、ANAマイルなど、お買い物で貯まるポイントや、提携ポイント、提携マイルを投資資金に交換できる点も便利です。
ほかにもさまざまなサービスがあります。
- ショート動画を見たり、アンケートに答えることで投資に使えるトラノコポイントがたまる
- 今の「おつりで投資」を続けると、将来いくらになるのか、実際の投資額や運用実績をもとに投資シミュレーションできる
- ファンドの構成資産の市況変動の背景を、経済・社会の動きを踏まえた専門家によるウィークリー解説を参考にできる
- 投資額に関わらず毎月必ずANAマイルやnanacoポイントなどが貯まる
月額利用料
月額利用料金は300円(税込)です。22歳以下の学生の場合、「トラノコ割引U22」が適用され、月額利用料金無料で利用できます。
他にも利用開始3ヶ月は、月額の利用料も出金手数料も無料です。
トラノコの料金体系は、投資総額が大きくなるほど他社と比べ取引コストが安くなる仕組みなので、長期戦で挑みたい人に向いています。
最低投資金
トラノコの最低投資金額は5円です。
「投資は初めてなので少額で練習をしたい」人にもちょうどいいでしょう。
マメタスはロボアドバイザーが投資をサポート
特徴
マメタスもトラノコ同様におつり投資が利用できます。投資に回す金額の単位を100円、500円、1,000円の端数から選択できる点も同じです。
トラノコとの違いは、おつりの投資をロボアドバイザー「WealthNavi」がサポートしてくれることです。
ロボアドバイザーが自動で資産配分や買付を行ないます。運用はノーベル賞受賞者が理論的に形成したポートフォリオに基づくものです。
マメタスはセキュリティ対策も万全。全顧客の個人情報や口座情報、入出金のデータを全て暗号化しています。また万が一マメタスの運営会社が倒産した場合、顧客の全資産は分別管理されているため資金は確実に保護されるので安心です。
「投資の知識はないけれど、データに基づいたテクニカルな投資がしたい」
そんな人でも最新の投資知識を搭載したAIに任せ、安心して投資できます。
マメタス利用にあたって下記いずれかの銀行での口座開設が必要です。
- WealthNavi
- WealthNavi for 住信SBIネット銀行
- WealthNavi for ソニー銀行
- WealthNavi for 横浜銀行
手数料
手数料は預かり資産の1%となり、その他のサービス利用料や手数料は全て無料です。 預かり資金が3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税別)となります。
WealthNaviを続けた期間と運用金額に応じ、最大0.90%(年率)まで手数料が割り引かれる「長期割」もお得です。長期利用を考える人は検討してみてはいかがでしょうか?
最低投資金額
買い物のおつりが自動で投資に回されるので最低投資金額は決まっていません。例えば500円で321円の商品を買った場合、100円設定にしていれば100-21円=79円が投資に回されます。
ただし利用にあたりウェルスナビの口座開設後、自動積立を申し込み1万円以上入金するのが条件です。
FOLIO(フォリオ)のテーマ投資は企業をプロが厳選
特徴
FOLIOは個別銘柄ではなく、投資テーマを選択して投資ができます。
「京都」や「コスプレ」など選ぶテーマはそれぞれ自由。プロが厳選した有望企業で構成されたテーマを選ぶだけで気軽に始められます。
利用の流れは以下の図の通りです。
テーマ投資以外にもロボアドバイザーに全ておまかせできるおまかせ投資も便利です。投資が初めてでも世界中の資産に、バランスよく分散投資できます。
運用は1990年にノーベル賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」に基づくものです。
まずはFOLIOの公式サイトで運用診断を受け自分の保有資産やライフスタイルに合う運用プランを提案してもらいましょう。
運用プランの診断では「年齢」「年収」「預貯金」の3つの質問に答え、入力後5秒で、条件に合うロボアドバイザーと運用プランが表示される仕組みです。
具体的な開始金額や積立額、保有できる資産額も提示されるため、投資のイメージをつかみやすいですね。
手数料
テーマ投資の場合は売買代金の0.5%(税別)、おまかせ投資の場合は預かり資産の1.0%(税別)です。
なお、おまかせ投資で預かり資産3000万円超の場合、3000万円を超える部分に対しては割引料率である0.5%が手数料としてかかります。
最低投資金額
テーマ投資の場合はテーマによって異なりますが1万円台から投資ができます。おまかせ投資の場合は10万円から始められます。
アプリで少額投資ができるヒミツは「単元未満株」
ここまで紹介してきたアプリの多くは、株を1株から買うことができます。
通常、株は1単元=100株単位でしか買えないのですが、少額で投資できるアプリは100株未満の「単元未満株」を買える仕組みになっています。
似ているもので「ミニ株」という商品がありますが、扱う単位は単元未満株の方が小さくなります。
- 単元未満株:単元株の100分の1単位=1株
- ミニ株:単元株の10分の1単位≒10株
投資アプリで買うことができる単元未満株について少し理解しておきましょう。
単元未満株のメリット
単元未満株のメリットは3つです。
- 多額の資金を必要とする銘柄でも少額で買える
- 少額の資金で分散投資ができる
- 将来的な単元株の取引の練習になる
有名な大手企業の株式は価格が高いため、欲しいけど資金が足りずあきらめてしまった経験がある人もいるでしょう。
しかし単元未満株は多くの資金を要する銘柄も少額から購入できます。
例えば株価5,000円の銘柄があったとします。通常、1単元100株である場合、5,000円×100=50万円必要です。単元未満株であれば1株から購入できるので、5,000円あれば買えます。
1銘柄の購入費が安く複数の銘柄を購入できるので、バランス良く分散投資できる点も魅力です。
少額投資アプリと同じく、単元未満株による少額取引は本格的な投資を始める前の練習になります。
単元未満株のデメリット
単元未満株のデメリットは3つです。
- リアルタイムでの株式取引が出来ない
- 株主優待が受けられない場合もある
- 株主総会に出席できない
単元未満株は単元株と違ってリアルタイムでの取り引きはできません。
市場の動きに応じスピーディに投資したい人には向かないでしょう。
また、株式投資の魅力である株主優待が受けられない場合があります。
ただし、単元未満株を少しずつ購入して1単元に達すれば株主優待も配当金も受け取れる場合があります。
他にも、単元未満株の保有者は株主総会に出席できず、株主としての権利が一部制限されることもデメリットの1つです。
SBIネオモバイル証券の単元未満株
単元未満株のことをもっとよく知るために、SBIネオモバイル証券が取り扱うS株の特徴を紹介します。
SBIネオモバイル証券のS株の特徴
- S株は単元株同様に株主権がある
- 配当の配分や株式分割の割当も保有株数に応じて正規配分される
- 24時間365日いつでも注文を入力できる
- 市場への発注は1日2度できる
10:30~15:30の受付が可能となり、単元未満株投資の需要が増加していることがわかります。
取扱い銘柄は以下の通りです。
- 東京証券取引所(1部/2部/マザーズ/JASDAQ)上場銘柄:買付・売却が可能
- 名古屋証券取引所(1部/2部/セントレックス)、福岡証券取引所(Q-Board含む)、札幌証券取引所(アンビシャス含む)上場銘柄:売却のみ可能
SBI証券のPC版サイトでは単元未満株として取引可能な銘柄は個別銘柄株価詳細画面に「単元未満株(S株取扱)」と表示されます。
実践!SBIネオモバイル証券で少額投資
では、実際にSBI証券ネオモバイル証券で買い注文と売り注文を出す具体的な方法を見てみましょう。
どちらもとても簡単にできます。
SBIネオモバイル証券で買い注文を出す方法
まず、買い注文を出す方法です。アプリにログインします。
ログイン後、注文画面へ進んでください。
- 「この株を買う」ボタンをタップ
- 買いたい金額と株数を入力
- 概算の約定金額が表示されるので、確認したら「次へ進む」ボタンをタップ
この後、取引パスワードを入れて注文を確定したら完了です。
※自動ログイン、生体認証(FaceID/TouchID)を有効にすると次回以降アプリ起動時にログイン画面を省略し、 ログイン後トップの画面に遷移できるので便利です。
ただしスマートフォンに生体認証(FaceIDやTouchID)の機能がない場合は、表示されません。
SBIネオモバイル証券で株を売り注文を出す方法
次に、売り注文を出す方法を説明します。
- 「ポートフォリオを見る」ボタンをタップ
- 売りたい銘柄を選択してタップ
- 「この株を売る」ボタンをタップ
この後、売りたい株数などを入力し、取引パスワードを入れて注文を確定したら完了です。
SBIネオモバイル証券のアプリなら、従来のネット証券よりもアプリに特化した見やすい画面で、操作ミスをする心配はなく快適に注文ができます。