外国株投資でネット証券を比較 米国株の銘柄も紹介

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外国株を購入する際の証券会社選びでは、米国株・中国株といった外国株の取り扱いがあるのか確認しましょう。また、手数料や取り扱いの条件、サービスで比較して選ぶとよいでしょう。 この記事では、初めて外国株を取引する方向けにネット証券会社をご紹介していきます。

外国株投資で証券会社を選ぶポイント

外国株投資は、国内株投資と違い各証券会社によって取り扱いがかなり異なります。まずは外国株投資に利用する証券会社を選ぶコツを確認しましょう。

確認ポイントは以下の3点です。

  • 手数料
  • 取り扱い国・銘柄数
  • 情報・サービスの充実度

手数料

外国株の手数料は日本株に比べると高くなっています。例えば、10万円の株を国内株で買う場合、手数料の安いネット証券は100円ほどです。米国株を10万円で買う場合、マネックス証券での売買では約定代金の0.45%が手数料となり、450円ほどになります。取引における利益を減らさないためにも手数料の安い証券会社を選ぶとよいでしょう。

また、外国株の場合は為替レートによって手数料の金額が変わるという点も覚えておきましょう。

取り扱い国、銘柄数

外国株は証券会社によって取り扱っている国が大きく異なります。また、その銘柄数も各社で大きく異なります。

米国株以外の国の株は特に取り扱っている証券会社自体が限られています。自分が投資したい国を取り扱っている証券会社を探しましょう。

おもに外国株として取り扱いのある国・銘柄

米国・・・アップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト
中国・・・BYD(電気自動車メーカー)
韓国・・・サムスン電子、大韓航空
ベトナム・・・サイゴンビール・アルコール飲料(ビール製造大手)
ロシア・・・ズベルバンク・オブ・ロシア
インドネシア・・・テレコムニカシ・インドネシア(通信サービス)

情報・サービスの充実度

日本国内にいると外国株に関係する情報はどうしても入手しにくくなります。ただ、証券会社の中には力を入れている国の情報を積極的に開示している場合もあります。情報提供の豊富さは重要視したい点です。

また、日本と違い米国株には値幅制限がありません。急激に株価が下がった場合を想定して損切りのできる注文方法があるのかどうかも大切なポイントです。

外国株で証券会社を比較する

手数料、取り扱い銘柄数・サービスの違いで各証券会社の違いを比較して初めての外国株取引に役立ててくださいね。

マネックス証券

monex米国株取引

ネット証券の中で、米国株の取扱銘柄数は3,500銘柄以上と他社よりも多いことが特徴です。取扱っている国の数自体は多くありませんが、米国株投資に力を入れている証券会社です。

注目すべきポイントは手数料が安いこと。米ドルの為替手数料が無料となっています。また、米国ETFの取扱手数料を全額キャッシュバックするサービスがあり、実質無料で取り引きが可能。国内初のサービスとなっています。

手数料 売買手数料 為替手数料 (米ドル) 最低手数料
約定代金の0.45% 無料 無料
取扱銘柄 米国株 中国株 その他
海外ETF
情報・サービス 配当金 注文方法 NISA
外貨受け取り 指値/成行/逆指値/トレールストップ
取引時間
原則24時間
情報
米国・中国ともにマーケット・銘柄レポートあり

SBI証券

SBI証券の特徴は取り扱っている国数が9ヵ国と多いことです。マネックス証券のようにスマートフォンアプリでの取引はできないですが、その点を除けば手数料は安く、取扱銘柄数も多い証券会社です。

手数料 売買手数料 為替手数料 (米ドル) 最低手数料
約定代金の0.45% 25銭 無料
取扱銘柄 米国株 中国株 その他
韓国/ロシア/ベトナム/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア/海外ETF/ロボアドバイザー
情報・サービス 配当金 注文方法 NISA
外貨受け取り 指値/成行/逆指値
取引時間
通常時間 23:30~6:00
サマータイム 22:30~5:00
情報
米国営業日のみ米国株式決算に関する速報が米証券取引委員会で公表された米企業の発表から30分程度でニュース配信される

楽天証券

楽天証券の特徴はSBI証券と同じく手数料が安く、取扱国数が多いことです。ただし、注文方法が2種類であったり、15:00~17:15は外貨決済のみで円貨決済ができないことなど細かな制限があります。

手数料 売買手数料 為替手数料 (米ドル) 最低手数料
約定代金の0.45% 25銭 無料
取扱銘柄 米国株 中国株 その他
シンガポール/タイ/インドネシア/マレーシア/海外ETF
情報・サービス 配当金 注文方法 NISA
米国は米ドル
中国、アセアンは日本円で受け取り
指値/成行
取引時間
通常時間 23:30~翌6:00
サマータイム 22:30~翌5:00
情報
グローバル投資レポートはあるが、個別銘柄に関する詳しいレポートはなし

DMM.com証券

DMM.com証券では、米国株のみを取り扱っています。楽天証券では扱えないIFDONE注文という「ある注文が約定したら次の注文を有効とする注文方法」を使用することができます。しかし3社にはあるアナリストレポートなどがなく、情報収集ツールが今のところありません。

手数料 売買手数料 為替手数料 (米ドル) 最低手数料
約定代金の0.45% 25銭 無料
取扱銘柄 米国株 中国株 その他
× ×
情報・サービス 配当金 注文方法 NISA
日本円で受け取り 指値/成行
取引時間
通常時間 23:30~翌6:00
サマータイム 22:30~翌5:00
情報
投資レポートの配信はなし

外国株のデメリットを防ぐには?2つの国を紹介

株式投資はギャンブルとは違い優良な企業に投資すれば、株価急落をしたとしてももち直す可能性は十分あります。

そこで、初めての外国株投資でしたら、情報収集のしやすい2つの国を紹介します。

米国株
日本と交友の深い米国は情報が得やすいことがポイント。日本人にとって身近なサービスや製品を取り扱う企業も多いです。ザ コカ・コーラ カンパニー、アメリカンエキスプレスなど、日本だけでなく世界中にユーザーがいることは大きいでしょう。
中国株
GDPの推移を見ても、経済成長に期待できる市場です。そして、情報を証券会社のツールで得ることができるのが強みです。中国経済を知るのに政府の活動報告が投資家の間で注目されています。

外国株投資をするべき理由とは?

外国株投資には、日本国内株投資にはないメリットとデメリットがあります。投資を始める前によく確認しておきましょう。

日本のインフレ対策に効果的などのメリットがある

メリット

  • 米国株は年4回の配当金が一般的
  • 日本のインフレ対策
  • リアルタイムに取引参加

米国株では、日本でもなじみ深い企業が上場しています。例えば、アマゾン・ドット・コムやアップル、ザ コカ・コーラ カンパニーなどです。配当金は原則として年4回もらうことができます。

また、日本のインフレにより国内株で損をしたとしても、外国株に投資をしていることで、損失を取り戻すことも可能です。

そして、日中日本の市場では取引がリアルタイムにできない方でも、仕事が終わった夜などに取引に参加することができます。

デメリットは株価急落のリスクと情報収集の難しさ

デメリット

  • 変動リスクや為替リスクによる株価急落の可能性
  • 積極的に情報を収集し世界情勢を勉強する必要性あり

経済成長が著しい国は同時に政情が不安定になる可能性をはらんでいます。変動リスク、為替リスクによる株価急落の可能性は常に念頭に置いておくべきでしょう。

世界の情勢について常に勉強し続け、情報収集を怠らないようにしないと、株式投資の判断が鈍ってしまう点もデメリットです。

ハイリターンにはハイリスクが付きまといます。国内株の投資より冷静な判断が求められるのが外国株投資です。

この記事のまとめ

外国株投資についての魅力と、外国株投資に適した証券会社について紹介しました。

外国株投資については、力をいれている証券会社とそうでない証券会社にはっきりと分かれる傾向があります。ネット証券会社では、マネックス証券、SBI証券を選べば、個人で投資情報の収集に時間をかけなくてもよさそうです。

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