NISAのメリット・デメリット|注意点を正しく理解しよう

NISAとは、2014年1月から始まった個人投資家のための税制優遇制度です。通常、株式投資で得た利益には約20%の税金が課せられます。
その税金が免除になるという点がNISAの最大のメリットです。

ただし、NISA制度にはいくつか気をつけるべき点があります。ここではNISAのメリットとデメリットについてお伝えします。

NISAのメリット

NISAの最大のメリットは、投資によって発生した利益や配当に対して発生する20%の税金負担がないということです。

例えば、株を売り買いして10万円の利益を得た場合、通常であれば約20%の税金がかかり、実質は約8万円の利益です。
しかしNISA口座なら税金がかからないので、10万円の利益をそのまま得ることができます。

利益が少額であればそれほど気にならないかもしれませんが、売買回数が増え利益が増えるほど20%の税金は負担となり、損をしたような感覚になることもあります。

NISAの5つのデメリット

実際にどのような点に気をつけてNISAを使えばいいのでしょうか。5つのデメリットについてご説明します。

  1. 期間と金額の制限がある
  2. 上限金額に達したら分配金の再投資ができない
  3. 損益通算ができない
  4. 繰越控除ができない
  5. NISAは1人1口座まで

期間と金額の制限がある

NISAは「少額投資非課税制度」というように、投資できる金額に上限があります。
上限は毎年120万円で、さらに最長で5年間しか保有できません。

120万円と聞くと高額に思えますが、例えば100株20万円の株を6回売買するだけで限度額を使い切ってしまいます。
利益が大きいほど節税メリットも大きくなりますが、わずかな値上がりを狙って短期で売買する銘柄を扱うのは向いていません。

上限金額に達したら分配金の再投資ができない

NISA口座を使って投資信託をした場合には、「分配金」という運用益を毎月得ることができます。
分配金はそのまま受け取るか、分配金でさらにその投資信託を買う「再投資」するか自分で決めることができます。

再投資をした方がその分大きなリターンを得られるチャンスがありますが、すでに限度額を超えている場合、分配金はNISA枠外で再投資されることになります。
当然、そこで得た利益に関しては税金がかかるので注意が必要です。

損益通算ができない

NISA口座では、損失を出した場合に注意が必要です。
一般口座もしくは特定口座で株の売買を行う場合は、利益から損失を差し引いて、その分だけ税金負担を減らす「損益通算」ができます。

特に、特定口座であればこの損益通算を自動的に行ってくれますが、NISAは損益通算の適用外になります。
売買によって発生した損失は他の口座の利益と相殺することができずそのまま損失となることに注意しましょう。

繰越控除ができない

損失を出した場合の救済措置は、損益通算のほかにもう1つあります。
「繰越控除」と呼ばれる、出した損失を株式等譲渡所得から3年間控除する制度です。

この繰越控除もNISA枠だと対象外になります。
例えば、昨年の利益はマイナスで終わってしまったけれど、今年大きく利益が出たとします。本来なら今年の利益から昨年の損失分を差し引くことができるのですが、NISAだとそれができません。

NISAは1人1口座まで

そもそもNISA制度は株式などのリスクがある金融商品への投資を増やし、投資家の「人数」を増やすことを目的の1つとして作られた制度です。

そのためNISA口座は、1人1口座までしか持つことができません

※一般口座・特定口座など、NISA口座ではない口座との併用は可能です。

つみたてNISAのデメリット

つみたてNISAは、一般NISAとは違い、2018年1月より新たに始まった制度です。「NISA」とつきますが、一般NISAとは条件が大きく異なります。
さらに、どちらか一方しか選べません。

ここでは2つの違いを簡単に説明しながら、つみたてNISAならではのデメリットを解説します。

年間の投資金額が少ない

つみたてNISAは一般NISAと比べ、より初心者向け、長期投資向けになっています。

つみたてNISA口座で購入したものは最長20年間保有することができますが、1年間で買い付けできる限度額は40万円とかなり少なくなります。
年間にどの程度NISA枠で投資したいかをまずはしっかり考える必要があります。

投資商品の種類が限られている

つみたてNISAの最大のデメリットは投資信託しか購入できないことです。
どんなに今後値上がりしそうな株式を見つけてもつみたてNISAでは購入することができません。

また、購入できる投資信託も一定の基準を満たしたもののみに限られるため、リスクは少ないですが、大きなリターンは難しいのが難点です。

NISAに向いていない人

これらのデメリットを踏まえると、本格的に大きな金額を動かして投資をしたい人、頻繁に売買を行って大きな利益を狙いたい人はNISAに向いていないかもしれません。

ハイリスクな投資をして損失を出した場合に、NISA口座では救済措置がないからです。

一方、大きな金額を動かすつもりはなく、コツコツ貯金代わりに株を購入したい人、好きな企業を応援するつもりで株を買いじっくり保有したい人にはNISAは向いています。

「ディズニーランドの入場券がもらえるから株を持っていたい!」といった株主優待を目的とした人にもぴったりの制度と言えるでしょう。

貯金の代わりだと思えば銀行の利息に比べてはるかに大きいリターンを見込めます。

NISAを始めるのにおすすめの証券会社

NISAを始めるためには、証券会社での口座開設が必要です。さらにNISA口座は1人1口座、変更も1年に1回しかできないため、初めて口座開設をする人は慎重に選びたいところです。

以下の5つの証券会社は、NISAの取引手数料が無料、また、アプリの使いやすさや取扱商品の充実度から見ても初心者におすすめできる証券会社です。

これら5つの証券会社であればどれを選んでも問題ありませんが、NISA口座で購入できる商品は証券会社によって少しずつ異なるため、購入したい商品が決まっている人はそれぞれ比較して選んでみてください。

証券会社名 一般NISAの取扱商品 つみたてNISAの取扱商品 詳細

国内株式、投資信託、外国株式・海外ETF 国が定めた基準を満たした投資信託(151本) 公式HP

国内株式、国内ETF、REIT、ETN、単元未満株、IPO、PO、立会外分売、投資信託、外国株式、海外ETF 国が定めた基準を満たした投資信託・ETF(約120本) 公式HP

国内株式、投資信託、ETF、ETN、REIT 国が定めた基準を満たした投資信託(130本以上) 公式HP

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