目次
ライフプランのシミュレーションとは?
ライフプランのシミュレーションとは、これから起こるライフイベントに合わせて、どのようなマネープランが必要かを具体的に算出するものです。
家族構成や収入などの情報を入力することで、老後までにどれだけのお金が必要になるかを診断してくれます。
入力する情報(一例)
- ご自身の年収
- 配偶者の年収
- 子どもの予定
- マイホームの購入予定
- 老後の暮らし方の希望
- ……その他
▼シミュレーションの結果画面
シミュレーションでわかること
- 残りの人生に不足する金額
- 予定支出の合計額
- 予定収入の合計額
- 資産のシミュレーション
- 定年までの支出の内訳
- 診断結果に対するアドバイス
ライフプランをシミュレーションすることで、将来具体的にいくらお金が足りなくなるかがわかりますが、シミュレーションのメリットはそれだけではありません。
ライフプランシミュレーションをするメリット
ライフプランのシミュレーションをすると、老後までのマネープランの方向性がわかります。
シミュレーションをすることで以下のようなメリットがあります。
シミュレーションをするメリット
- 人生の節目で重要な決定をする際の指針を得ることができる
- 月々必要な貯金や積み立ての金額がわかる
- 家族で将来を話し合うきっかけになる
ライフプランシミュレーションをすることで、目標とすべき金額が明確になってきます。
その目標に向かって資産形成をしていく第一歩となるので、ぜひとも診断をしてみましょう。
シミュレーションツールにもさまざまな種類がありますが、中には質問項目が10前後と少なく、正確なシミュレーションができないものもあります。
松井証券FPは、質問項目が24もあるため入力の手間はかかりますが、より生活スタイルにマッチしたシミュレーションができるでしょう。
さらに自分に合ったライフプランのシミュレーションをしたい場合は、ファイナンシャルプランナーへの相談も検討しましょう。
無料のライフプランシミュレーションツール『松井FP』とは
『松井FP』とは、証券会社である松井証券が提供するライフプランシミュレーションツールです。
どんなツールかは下記のとおりです。
『松井FP』は、MILIZE社が保有する様々な統計データを元に、「85歳時点での生涯収支」をシミュレーションします。
シミュレーション結果では、将来の不足資金・余剰資金、月々の貯蓄方法までを知ることができます。
――松井証券HPシミュレーションツール紹介ページより引用
このようなライフプランシミュレーションツールは、金融庁や日本FP協会などさまざまな機関が提供しているのですが、その中でも『松井FP』には、以下のような特徴があります。
『松井FP』の特徴
- WEBで完結できる
- 診断結果が保存できる
- 詳細な条件指定ができ精度を高めていける
- 家計診断や投信積立シミュレーション機能も搭載
『松井FP』はアプリやExcelデータのようにダウンロード不要ですので、気軽に利用することができます。
また、無料ツールでありながら非常に詳細にライフイベントを入力することができるので、他の無料ツールと比べて精度の高い結果が出ると考えられます。
他のシミュレーションツールとの比較
スマホで見やすい | 結果を保存できる | 質問項目数 | 家計診断機能 | 投資シミュレーション | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
松井FP | 〇 | 〇 | 約24 | 〇 | 〇 | |
日本FP協会 | 〇 | × | 9 | × | × | ワンポイント知識記事から学べる |
全銀協 | 〇 | × | 約35 | × | × | 「簡単」と「詳細」の2パターンがある |
ゆうちょ銀行 | △ | × | 約25 | × | × | |
金融庁 | △ | × | 12 | × | × | |
マネックス証券 | △ | × | 約25 | × | 〇 |
2019年3月11日時点・当メディア調べ
全ての項目を調べられてはいませんが、『松井FP』は無料ツールの中では非常に便利なツールです。
上記で紹介したシミュレーションツールはどれも無料ですので、気になるものがあれば使い比べてみてください。
この記事では『松井FP』の使い方を説明していきます。
『松井FP』の使い方
まずは免責事項をよくお読みいただいたうえで、基本となる「年齢」「性別」「結婚した年」「お子さまの予定」「職業・収入」「配偶者の職業・年収」「月々の支出」を入力していきます。
この5つの項目を入力することで、あなたの85歳までの生活の簡単なタイムラインが表示されます。
下部にある「イベントを追加する」ボタンを押すと「マイカー購入」「ペット飼育」といったイベントの追加をすることができます。
ここまで入力して「資産シミュレーションへ」ボタンを押すと診断結果が表示されます。
診断結果では、「85歳時点での総収支バランス」が表示されます。
現在の支出に不安がある人は「家計診断」を、将来の支出や収入に不安がある人は「ロボアドバイザーの無料提案を受ける」で投資積立シミュレーションを利用してみましょう。
シミュレーション結果は保存でき、ライフイベントにかかる金額の詳細設定へのリンクもこの画面にあります。
ライフプランシミュレーションツール『松井FP』を使ってみた
今回は編集部のメンバー3名に実際に『松井FP』を利用してもらいました。
30代女性Aさん、30代男性Bさん、20代男性Cさん、いずれも既婚者のこれからマイホームや子どもを考える世代に使ってもらいましたので、参考までにご覧ください。
女性:30代共働きのAさん
最近家も買っちゃったし、子どものことも考えると将来がちょっと不安…。でも海外旅行もたまにはしたいし、お金足りるかな…?
Aさん
- 30代(女性)既婚・子なし
- 職業:会社員
- 子どもの予定:1人
- 世帯年収:1,100万円
- 配偶者の職業:会社員
- 生活費(月):15万円
- 家賃(月):16万円
- マイホーム購入予定:1年以内
- 老後:平均的な暮らしを希望
- その他:海外旅行は3年に1回
思ったよりも余裕があってよかった!でも共働きし続ける前提で診断しちゃったから、もし専業主婦になったら収入半分だよね…。
そう考えたら、こんなに安心できるわけな~い!
男性:30代共働きのBさん
去年結婚してお金のこと考えるようになったけど、ぜいたくしすぎなければたぶん問題ないんじゃないかな?
Bさん
- 30代(男性)既婚・子なし
- 職業:会社員
- 子どもの予定:なし
- 世帯年収:900万円
- 配偶者の職業:会社員
- 生活費(月):15万円
- 家賃(月):9万円
- マイホーム購入予定:なし
- 老後:平均的な暮らしを希望
やっぱりつつましい生活なら食べるのには困らなそうなのかぁ。
ただ、現実収入がこのまま行くとはかぎらないし、子どもなしで考えたけど、子どもができたら奥さん働けなくなるからまた違うだろうし、とか、将来のお金に関して、もう少し考えていかないと…。
最後に積立投信のシミュレーションを見て、投資信託は検討したことないけど株を買うよりもメリットあるんだろうか?とか少し気になった!
男性:20代共働きのCさん
子どもは欲しいけど、育てるのにいくらお金が必要なんだろう?それに、自分でもマイホームってもてるのかな…?
Cさん
- 20代(男性)既婚・子なし
- 職業:会社員
- 子どもの予定:1人
- 世帯年収:600万円
- 配偶者の職業:自営業
- 生活費(月):10万円
- 家賃(月):7万円
- マイホーム購入予定:10年後
- 老後:平均的な暮らしを希望
- その他:年1回国内旅行、猫を飼いたい
今も毎月貯金しているけど、それでも全然足りないなんてショック…。それに本当にこんなペースで給料上げていけるかもわからないし、ちゃんと資産増やしていかないとマズいなぁ…。
3名とも、シミュレーションをしてみて将来のお金について考えるようになっていました。
まずシミュレーションしてみるだけでも、これからのマネープランやキャリアプランを考えるキッカケになるかもしれません。
ライフプランのシミュレーション結果の見方
ライフプランシミュレーションをした結果、収入が支出を大きく上回る方や反対に大きく下回ってしまう方も出てきました。
大きく上回っている場合は、収入を高く見積もりすぎている、または支出を想定しきれていない可能性があります。
想定外の収入・支出のケース
- 実際子どもが誕生したら専業主婦にならざるをえなかった
- 思ったより給料の上がるペースが低かった
- 不要と思っていたリフォームが必要になった
- 老後に急に質素な暮らしに切り替えられなかった
- …etc
『松井FP』では細かく条件を設定できるので、その分ライフイベントの登録が漏れていると正確な結果が出ないかもしれません。
反対に、支出が上回った方は細かくライフイベントを登録しているのだと思います。
ちょっとした金額であれば、貯金や節約で何とかなる範囲かもしれませんが、1,000万円単位の不足が出てしまった方は投信積立などで資産形成を始めることを検討するのもよいかもしれません。
少しでも投資に興味をもったら、証券会社で口座開設をしてNISAや積立投信を始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
『松井FP』を利用してみて、自身の85歳までの総収支をシミュレーションすることができました。
AさんBさんCさんの収支のプラスマイナスは人によりさまざまでしたが、マイナスになった人は1,000万円単位と、老後まででかなり大きな額が不足してしまいました。
シミュレーションしたことで将来の不安や目標金額が見えてきたら、まずは貯金や節約を、必要に応じて投資を始めてみてはいかがでしょうか。
『松井FP』を提供する松井証券では、NISAやロボアドバイザーの取り扱いもあり、1日の約定代金が合計10万円以下の取り引きなら売買手数料無料と、初心者にやさしい証券会社となっています。
また、松井証券では口座未開設でも使える<マネープランサポート>が用意されており、資産形成・運用の電話相談が可能ですので、こちらも利用してみてはいかがでしょうか。