株式投資を始めたいサラリーマン必見!投資手法や確定申告について

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監修者 田邊龍彦
税理士
田邊龍彦 (たなべ・たつひこ)
士業の法定講習や小学校等で講演しています。税理士会弘前支部税務支援部長。twitter@Hirosaki.tax

サラリーマンがこれから株式投資を始めるなら、投資元本が割れたり損をだしたりしても、気分が落ち込まない金額の範囲で設定することが重要です。

一般的に株式投資初心者の平均予算は約30万円、年収300万円〜500万円の人であれば貯金の1割という数値もありますが、金額設定は人それぞれです。生活費に影響を及ぼさず、できることなら1〜2年間は生活ができる貯金を残し、余剰資金で投資をするのがベターです。

ここでは、サラリーマンの基本である本業をおろそかにせず、余剰資金を使って堅実に株式投資を始めるためのTipsを紹介します。

時間のないサラリーマンにもできる投資手法とは

平日の時間に余裕がないサラリーマンは、どうしたら株を始めることができるのでしょうか。
鍵は、短期トレードによる短期間での利益を狙わず、まずはリスクの比較的低いインカムゲインを狙い、長期的な目線で投資をおこなっていくことです。

また、一つの銘柄にすべての資金を投資せず、複数の銘柄に分散して投資をすることで、一方の銘柄で損をしても、もう一つの銘柄で儲けが出たという資産運用ができます。リスク回避をしつつ、持ち株全体で利益を得るという考え方が大切です。

継続的に利益が得られるインカムゲインを狙うべし

株式投資には「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。
はじめはキャピタルゲインよりも、リスクの低いインカムゲインを狙いましょう。

キャピタルゲイン
資産を売買することによって生まれる差額(値上がり益)で利益を得る投資方法

キャピタルゲインでは、株を安い時期に買い、価格が高揚した時点で売り利益を得ますが、投資元本自体の保証はなく、タイミングを逃すと大損してしまうことがあり、リスクや金額が大きいのが特徴です。

そのタイミングの波も、日中仕事をしているサラリーマンが張り付いて見るわけにもいきません。

インカムゲイン
株式を保有することで、ある一定の収入が継続的に期待できる投資方法

インカムゲインは投資元本が減りにくく、低リスクなのが特徴です。
得られる収入は、配当や株主優待などがあります。利益はさほど高額ではありませんが、長期にわたって定期的な利益を確保したいサラリーマンはインカムゲインを狙うのがよいでしょう。

株価に張り付かないで利益を得る長期投資型がサラリーマンには良い方法

株式投資には「デイトレード」「スイングトレード」「長期投資」という取引の方法があります。

この3つのなかだと、長期投資が先ほどのインカムゲインに該当します。

デイトレード
投資期間が1日だけで、その期間内に株の売買を行う投資方法。

デイトレードでは短期間で利益を得ることができますが、株取引がおこなわれる平日の9時~15時の間、常に株の動向を追わなければならなく、日中仕事があるサラリーマンにとっては難しい取引法です。

スイングトレード
数日~数ヶ月の投資期間でおこなう取引

スイングトレードでは、株の大まかな動きをみればよいのと、投資結果が比較的短期で出るので、すぐに副収入が欲しい人やサラリーマンにも比較的向いています

この取引を行なう際には、指値注文や逆指値注文を利用するのが有効です。

事前に利益確定や損切りの決定をすることができるため、株価に張り付かなくても取引ができます。
注文が成立した際のメール設定も忘れずにおこないましょう。

長期投資
数年~数十年の長い投資期間でおこなう取引

株の値動きに一喜一憂しなくて済むので、ストレスなく株式投資をすることができ、サラリーマンにとっては良い取引法でしょう。

長期投資では、株価が株を購入したときよりも上がり続けていれば、安定してインカムゲインが得られ、売却すればキャピタルゲインも狙えます。

サラリーマンが株を初めて買う時の4つの選び方

では実際に株式を始めるとなった場合にはどんな銘柄を選べばよいのでしょうか。

株の銘柄決定は、予備知識がないとなかなか大変です。
リサーチをする時間が少ないサラリーマンが比較的簡単に始められる銘柄の選び方を紹介します。

自身の知っている身近な会社の株を選ぶ

株の初心者は、身近な会社や好きなジャンルの会社を選んで株を買うという選択方法がよいでしょう。

自分の知っている会社や商品、サービスを取り扱っている会社であれば、すでに興味がある分野なのでリサーチも苦になりません
また、大企業であればその会社の情報を容易に知ることもできます。

新商品発売やイベントの開催などで株価の動きが変わったりもするので、自分事として楽しく取引が可能です。

インターネットの記事や新聞から情報を得る

Yahoo!ファイナンスや証券会社のサイトからの情報収集も有効です。

Yahoo!ファイナンスでは、無料で株価、市場動向の情報を得ることができ、注目銘柄を登録することでその株価を追うこともできます。

例えば、マネックス証券のサイトでは銘柄レポートや独立系調査会社の銘柄レポートを見ることができます。

その他には会社四季報や日本経済新聞を読むという手段もあります。

連続増配している企業を選ぶ

比較的リスクが少ない銘柄の選び方としては、連続増配をしている企業を選ぶというのも一つの方法です。

連続増配しているということは、業績が好調な証だからです。
増配しているかどうかは、証券会社の口座や会社四季報などで簡単に調べることができます。

会社の設備投資のコストを見きわめる

事業の拡大に大きな設備投資を必要としない銘柄を選ぶという選択法もあります。

工場の建設や大型機械の導入など、大規模な設備投資をする際には会社の利益が減ります。
また、工場建設などで稼働がストップすることもあり、その期間は利益貢献を望めないなどのリスクもあります。

設備投資のコストがあまりかからない会社を選ぶことも重要なポイントです。

確定申告は必要?NISAならそもそも非課税に

サラリーマンのなかには株で得た利益にかかる税金や確定申告の有無について気になる人もいると思います。

ここからは株式投資で得た利益にかかる税金や確定申告が必要になる場合、不要になる場合について解説していきます。

株で得た利益には確定申告が必要

株式投資で得た利益には税金がかかり、その税率は以下となります。

所得税15.315%(復興支援特別所得税含む)+住民税5%=源泉所得税20.315%

原則、株式投資で利益を得たら、納税のために確定申告をする必要があるでしょう。

サラリーマンの場合、会社で年末調整を行い、その後配布される「給与所得の源泉徴収票」をもって確定申告へと進みます。

ただし、条件によっては、確定申告が不要なケースもあります

確定申告が不要になるケース

  1. 特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合
  2. 特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で取引していて年間利益が20万円以下の場合
  3. NISA口座で取引し、年間投資額が120万円以下の場合

1は、証券会社が代わりに税金を納めてくれるため、自分で確定申告をする必要はありません。ただし、自動的に納税されてしまうため、株での損失や各控除が生じる場合などは税金を納めすぎて損をするケースもあります。

2も年間利益の制限をオーバーすると課税対象となるため、基本的には「株式投資=確定申告が必要」と考えて準備しておいたほうがいいでしょう。
また、年間利益がいくらになっても住民税の申告は必要です。

特定口座とは
年間の売買損益を証券会社が計算し、年間取引報告書を作成してくれる投資専用口座。源泉徴収を証券会社に依頼することも可能です。

そこで、注目してほしいのが、4のNISA口座での取引です。

NISA口座ならそもそも非課税に

NISA「少額投資非課税制度」は、NISA口座による年間120万円までの投資であれば、利益を得ても非課税という期間限定の優遇措置です。

源泉所得税が免除され、証券会社の手数料を除いた利益がそのまま手元に残るうえ、確定申告も必要ありません

NISA(少額投資非課税制度)とは
個人投資家のために2023年までの期間限定で設けられた優遇措置。年間120万円までの投資なら利益にかかる税金が非課税になります。

NISA口座は1人1口のみですが、20歳以上で日本に住民票があれば、収入・職業・国籍など問わず開設できます。

ただし、買い付けた上場株式の配当金等は、必ず「株式数比例配分方式での受け取り」を選択する必要があります。

非課税となるのはNISA口座で配当金を受け取った場合(株式数比例配分方式)のみでほかの方法では課税対象となります。

NISAの詳しい説明は、以下の記事をご参照ください。
「初心者のためのNISAの始め方・商品の選び方」

サラリーマン投資家になるためのネット証券会社

これから株式投資を始めようと考えているサラリーマンの方に向けて以下のような基準で証券会社を紹介していきます。

証券会社を選ぶ時の3つの観点

  • 大手の証券会社かどうか
    多くの投資家が利用していて安心感がある
  • アプリでの情報収集がしやすいか
    気になる銘柄や保有銘柄のニュースをすぐにチェックできる
  • 手数料が安いかどうか
    取引コストを抑えて利益を減らさない

大手ネット証券といえばここ!SBI証券

SBI証券
  • 大手の証券会社かどうか
    SBI証券は口座開設数470万越えでネット証券NO.1!※上位ネット証券5社比較。2019年6月末現在。各社公表資料等より。SBI証券調べ。
  • アプリで情報収集がしやすいか
    SBI株アプリは豊富な情報量が魅力。株主優待情報を検索できるのも特徴の1つです。
  • 手数料が安いかどうか
    取引手数料はネット証券の中でも最安水準!

取扱商品

  • 投資信託
  • 米国株
  • IPO
手数料 キャンペーン
90円 (約定10万円税抜/国内現物) 対象期間中のテーマキラー!(テーマ投資)にかかる株式買付手数料を、取引回数にかかわらずキャッシュバック。
SBI証券は大手のネット証券です。金融商品の種類や数が豊富で、国内4取引所の上場銘柄はもちろん、NISA口座でも取引できる商品が多いため多くの投資家から利用されています。

SBI証券で口座開設する

アプリで選ぶなら楽天証券

楽天証券
  • 大手の証券会社かどうか
    口座開設数はSBI証券に次ぐ第2位※上位ネット証券5社比較。2019年6月末現在。各社公表資料等より。
  • アプリで情報収集がしやすいか
    会社四季報や日経テレコンが見られる!
  • 手数料が安いかどうか
    SBI証券と同じく取引手数料はネット証券の中で最安水準

取扱商品

  • 投資信託
  • 米国株
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手数料 キャンペーン
90円 (約定10万円税抜/国内現物) NISA口座内で海外ETFを取引されたお客様の買付手数料を全額キャッシュバック。
楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」は、気になる銘柄のニュースが配信された時にプッシュ通知でお知らせしてくれるので、スキマ時間の情報収集におすすめです。

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この記事のまとめ

サラリーマンの株式投資というと、「毎日、損益に振り回されそう」「本業がおろそかになってしまうかも」と不安になる方も多いでしょう。

しかし、ビギナーでも始めやすい制度、仕組みによって、日本の株式投資人口は年々、増え続けているようです。

もし、ほとんど金利がつかない銀行の普通口座にお金を預けたままなら、その一部を運用にあてるのは将来の資産形成にも有益かもしれません。

まずは、なじみのある企業や応援したくなる会社への株式投資を、無理のない金額・範囲から始めてみてはいかがでしょうか。

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