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株にはどれくらいのリスクがある?初心者は大損するってほんと?
株の最大の特徴でありリスクでもあるのは、他の投資商品と比べて価格の変動幅が大きいことです。
株以外の債券や投資信託といった投資商品も価格は毎日変動しますが、株に比べるとリスクは低めです。
- 債券とは
- 国や会社などが資金を集めるために発行するもので、保有期間中は定められた利息がもらえます。満期まで保有すれば元本も返ってきます。
債券は、基本的には元本が保証されているので、かなりリスクの低い商品といえます。
- 投資信託とは
- 専門家が選んだ株や債券を組み合わせて運用する商品です。株を中心に集めた投信、債券を中心に集めた投信、日経平均株価に連動する投信などさまざまな種類があります。
投資信託も価格は毎日変動しますが、複数の株や債券が組み合わされているので、株よりは変動幅が緩やかになります。
株は、債券や投資信託と比べるとリスクは上がりますが、これからご説明する失敗事例と失敗を避ける方法を知っておけば、初心者でもリスクを減らして株式投資ができます。
株初心者のためのリスクの少ない始め方はこちらを参考にしてみてください。
株の初心者にありがちなミス・失敗例
ここからは、特に初心者の方にありがちな株式投資の失敗事例を5つご紹介します。
よくある失敗事例を知って、損をしない投資を始めましょう。
初心者にありがちな失敗5つ
- 欲が出て売れず、塩漬け株に
- 底値や天井値を狙って売買できない
- 話題の株に高値で飛びつく
- 勘に頼りすぎる、もしくは知識に頼りすぎる
- 銘柄だけを見て、相場全体を見ない
1.欲が出て売れず、塩漬け株に
「株式投資はリスクが高い」と思う人は、裏を返せば「株式投資は利益も多いはず」と思っています。初心者は株価が上昇しても「もっと上がるはず」と期待し、いつまでたっても売れないということが多いようです。値上がりを待っていたはずが値下がりしてしまって売却できなくなり、塩漬け株になったというケースはよくあることです。
2.底値や天井値を狙って売買できない
1と同様、特に初心者ほど「底値で買い天井値で売りたい」と考えるものです。しかしこればかりは誰にもわからないことで、プロでも至難の業です。売買の機会を逃してしまい、面倒くさくなってしまうという人もいるでしょう。
3.話題の株に高値で飛びつく
その会社が何をしているのかもわからないけれど、ネットやテレビで話題になったからといって買ってしまう人もいます。しかし話題になった時点ですでに高値になっていることが多いため、高く買った後に値下がりして売れなくなるのです。
4.勘に頼りすぎる、もしくは知識に頼りすぎる
必ずしも経済指標やチャートどおりには動かないのが株というものです。勘に頼りすぎたり、逆にテクニカル分析や経済指標どおりに株価が動くと信じすぎて損をする人もいます。株式投資には両方が必要なのです。
5.銘柄だけを見て、相場全体を見ない
相場には、流れというものがあります。外部環境の影響で全体的に上がり下がりすることもあれば、特定の業種が買われるということもあります。良い会社でも流れに乗れなければなかなか利益が出ませんし、相場の流れを見ずに高値で買ってしまうと失敗することが多いのです。
初心者が株で失敗しないための5つのコツ
上記の失敗事例はどうして起こってしまうのでしょうか。また、どうやって避ければよいのでしょうか。
失敗を避けつつ、初心者でも失敗しない株式投資をするためのコツを5つご紹介します。
初心者が株で失敗しないための5つのコツ
- 利益は少しずつ増やしていく
- 基本は「少額投資」と「分散投資」
- 配当や優待狙いの株から始める
- 馴染みがあったり、他人に勧めたい株から始める
- 相場の流れの感覚を身につける
1.利益は少しずつ増やしていく
株式投資で大儲けするのは、本当に一握りの世界です。まず大儲けできるほどの値動きをする銘柄自体が、今はほとんどありません。投資資金が多ければ大儲けできる可能性もありますが、初心者の場合、そこまで資金を出すのは高リスクなのでおすすめできません。大儲けよりも、コツコツと利益を積み重ねていくイメージをもちましょう。
2.基本は「少額投資」と「分散投資」
株式投資は、知識と経験を積むことが大切です。初心者の方は、まずは少額から投資を始めましょう。一つの銘柄や業種に絞るのではなく、分散して投資することでリスクを減らすこともできます。少額だと複数の銘柄をもつこともでき分散投資もしやすいでしょう。
また、「単元未満株」で少額投資を始めるのもよいでしょう。
- 単元未満株とは
- 東証に上場する株の全ては、100株単位で購入することで統一されていますが、単元未満株は1株から購入できます。株数に応じた配当金も受け取れます。
単元未満株は「SBI証券」の「S株」、「マネックス証券」の「ワン株」、「auカブコム証券」の「プチ株」で投資できます。
3.配当や優待狙いの株から始める
株で利益を得るには、「値上がり」と「配当や株主優待」の2つの方法があります。初心者の場合、まずは中長期で保有して配当や優待を狙う株を保有しましょう。
大型の高配当株は値下がりのリスクが低く、配当も期待できます。
4.馴染みがあったり、他人に勧めたい株から始める
何をしているのかもわからない会社に、「話題だから」と投資するのはおすすめできません。まずは自分に馴染みのある会社から投資を始めましょう。他人に勧めたいくらい良いサービスを提供していると思う会社があれば、なお良いでしょう。馴染みのある会社の株ならば、一年を通してどの季節に利益が出やすいかなどがわかるため売買しやすいでしょう。
5.相場の流れの感覚を身につける
株式投資は自動車の運転と似ています。知識ももちろん必要ですが、相場感覚を身につけることも同じくらい大切です。
「しっかり勉強してから買う」のは忙しいとなかなかできません。
そこで、ある程度の基礎知識がついたらまずは少額で買ってみて相場の流れの感覚を身につけることにも挑戦してみましょう。相場には流れがあり、全体的に上がり下がりするタイミングもあれば、業種別に上がったり、外部環境や経済指標に左右されたりすることもあります。実際に買えば毎日相場を見ますし、勉強や情報収集の集中度も変わりますよ。