株式投資の利益目標は2%~4%を目指せ!金額別シミュレーション

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「株の利益って、だいたいどのくらいを目標にするべき…?」

「いくら投資すればいくら儲かるの…?」

株取引に使える資金が少ない投資初心者は、できるだけ資金を失うことなく堅実に利益を上げるために、目標を立てることが大切です。
しかし、株の利益の中でも配当金と株主優待の利益の計算方法は少し複雑です。

配当金や株主優待でどのくらいの利益を得ることを目指せば無理のない投資ができるかを解説していきます。

  • 2019年5月の東証1部平均利回りは2.19%
  • 個別銘柄を買うなら市場平均と同等の利回り2%超えを狙う!

株の利益目標|初心者なら年間の配当利回りは2~4%が目安

まずは、株式を保有していることで得られる配当金の「配当利回り」と「株主優待」の利益の計算方法と初心者の方に適した目標ラインをご紹介します。

配当利回りの計算方法と目標

株式を保有し、権利確定日に株主として株主名簿に記載されている人には配当金が支払われます。
配当金が株価に対してどのくらいお得なのかは「配当利回り」でわかります。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金÷現在の株価×100

例えば、現在の株価が1,000円で年間の配当金が20円であった場合、

配当利回り(%)=20 ÷ 1,000 ×100 =2% です。

一般的には、配当利回りは2~3%ほどが標準で、それを超える銘柄は「高配当である」といわれます。中には5%を超える高い配当を出している銘柄もありますが、高すぎる配当には注意が必要です。
高い配当には以下のような理由が考えられます。

  1. 株価に対して配当金額が高く設定されている
  2. 何らかの理由で株価が下がっている

1の場合は、本当にそれだけの配当を出せる体力がその企業にあるかどうか不安が残ります。
2の場合は、企業としての業績が悪化している可能性もあり、将来は株価が下がっていく可能性があります。いずれにしても、購入の判断は慎重にしなければなりません。

配当利回りの目標

投資初心者のうちは利回り2~4%前後を目標とし、企業の経営状態もチェックしながら投資を進めてみましょう。

株主優待の利回りの計算方法と目標

もう一つ、株主が受け取ることのできる利益として「株主優待」があります。
株主優待は現金ではありませんので、明確な利回りというのは出せませんが、大まかな目安として「優待利回り」を計算してみましょう。

優待利回り(%) = 株主優待の価値 ÷ 投資金額 ×100

株主優待には、商品券や旅行券など金額のわかりやすいものがあります。そういった金券類は、現金の価値と同等に計算できます。
自社施設・関連施設の利用券なども、調べれば料金がわかるので金券と同様です。

株主優待の目標

基本的には利回りというよりは欲しい商品で選んでOK!
ただし一度は計算をしてみて、あまりにも優待利回りが低く、手数料などのコストを引いたときに利益が出ないものはNG

問題は、株主限定商品などの金銭的価値がわかりづらいもの、優待割引で商品を購入できる権利など価値が変動するものです。
金銭的価値がわかりづらいものや変動するものについては、優待利回りを計算することができませんが、ご自身の生活習慣に照らして、ざっくりと目安で計算してみましょう。

株初心者が低リスク運用と基本知識で賢く儲ける方法についてはこちらで解説しています。

具体的な株の目標金額とその期間を決める

では、配当金で利益を出す場合、どのくらいの資金で何年でいくらくらい受け取ることができるのでしょうか。
実際に計算して、手の届きそうな目標を決めてみましょう。

なお配当金には所得税がかかりますので、実際の受取額は配当金額より少なくなることにご注意ください。今回は、簡略化するために所得税のことは考慮しないことにします。

利回り2%で10万円の配当を受けるには

例えば利回り2%の銘柄の株で、10万円の配当金を目標にしたとします。

配当金 配当利回り 投資金額 投資期間
10万円 2% 500万円 1年
250万円 2年
100万円 5年
50万円 10年

10万円の配当を1年で受けるには、500万円を投資する必要があります。
50万円の投資額なら、10年間保有すれば10万円の配当金になります。

ただし、10年の間に企業の経営状態や日本の経済情勢が変わる可能性には十分注意し、損失が膨らまないよう対策をしなければなりません。

利回り5%で10万円の配当を受けるには

では、利回り5%だとどうなるでしょうか。

配当金 配当利回り 投資金額 投資期間
10万円 5% 200万円 1年
100万円 2年
40万円 5年
20万円 10年

配当利回りが5%の銘柄で、1年で10万円の配当を受けるには、200万円の投資が必要です。
20万円の投資額なら10年間保有すれば達成できます。

ただし、5%の利回りを10年継続できる銘柄を選ぶのは初心者の方には難しいかもしれません。

初心者の目標はどうしたらいい?

初心者でも実現できて、他の資産とのバランスがとれる投資金額、目標金額と期間は、以下のパターンが無難そうです。

  • 配当利回りが2%の銘柄に100万円を投資し、5年かけて10万円の配当金を受け取る
  • 配当利回りが5%の銘柄に100万円を投資し、2年かけて10万円の配当金を受け取る

シミュレーション|利回り2%・5%だといくら利益が出るのか

ここまでは、目標金額を設定した場合に必要なお金と期間を見てきました。
ここからは、利回りで銘柄を選んで実際に買ったとしたらどうなるのか、実際の株式で具体的なシミュレーションをしてみます。

利回り2%の場合の配当金(例)

配当利回りが約2%のグンゼ(株)のデータをもとに、配当金の金額をシミュレーションしましょう。

グンゼ(株)の2018年10月のデータ
株価 5,010円
単元株数 100株
最低購入金額 501,000円
1株当たりの配当 100円
保有年数 受け取ることのできる配当金
1年 10,000円
5年 50,000円
10年 100,000円

100株を保有している株主は、1年間に10,000円の配当を受けることができます。
5年後までに50,000円、10年後までに100,000円となります。

利回り5%の場合の配当金(例)

では、配当利回りが5%の(株)ミクシィではどうでしょうか。

(株)ミクシィの2018年10月のデータ
株価 2,466円
単元株数 100株
最低購入金額 246,600円
1株当たりの配当 124円
保有年数 受け取ることのできる配当金
1年 12,400円
5年 62,000円
10年 124,000円

100株を保有している株主は、1年間に12,400円の配当を受けることができます。 5年後までに62,000円、10年後までに124,000円となります。

利回り2%では物足りなく感じてしまうかもしれませんが、配当金は長期的に安定して受け取ることが重要です。
自分が投資できる金額と保有し続けられる期間の範囲で目標を決めましょう。

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