iDeCoで証券会社を選ぶなら?投資商品は?
iDeCoを始めるには、口座を開く金融機関と投資商品を決める必要があります。
まずは、どの金融機関でどんな商品を買うかを決めましょう。
iDeCoを始めるなら金融機関は証券会社
iDeCoを取り扱っている金融機関には、証券会社、銀行、保険会社などがありますが、銀行や保険会社は口座管理料がかかるケースが多く、運用コストが高くなります。
ネット証券会社の場合は、iDeCo口座を維持するための「口座管理料」が多くの会社で無料です。
iDeCoで購入できる商品は投資信託
iDeCoで運用できる金融商品は、投資信託、定期預金、保険の3種類があります。
定期預金や保険は元本保証がされていますが、利回りが低く運用益はあまり期待できません。
そのため資産を増やしたい場合は、運用益が期待できる投資信託を選ぶとよいでしょう。 またiDeCoの場合は投資信託の購入手数料がかからないため、銀行や証券会社で通常の手続きを行い投資信託を購入するときよりも低いコストで購入することができます。
iDeCoで選ぶ5つの証券会社を比較
では、証券会社を選ぶときにはどのような基準で選べばよいのか、選び方と証券会社をご紹介します。
iDeCoに向いている証券会社を選ぶポイント
- 口座管理手数料が安いか
- 信託報酬が安い「インデックス型」の投資信託が充実しているか
iDeCoの運用には口座管理料という口座を維持するための手数料がかかります。長期間運用を行うため、手数料が高くなると運用の成果が良くても運用益が減ってしまいます。 口座管理料をきちんとチェックしましょう。
1.ポイントで買い付けができる!楽天証券
楽天証券は、銘柄のバランスが良く、信託報酬の安いインデックス型が充実しているので、投資初心者でも選びやすいのが特徴です。 また、数々の賞を受賞した『セゾン投信』をiDeCoで取り扱う、証券会社でもあります。(働く女子の資産づくりにピッタリの投信として選出された「日経WOMAN投信大賞」、「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2018」など)
2.初心者から上級者まで幅広いニーズに対応するSBI証券
10年以上の運用実績をもつSBI証券は、2019年11月現在87銘柄を取り扱い、豊富な商品ラインアップが魅力です。 信託報酬の低いインデックス型の選択肢が多いだけでなく、アクティブ型ファンドを求める上級者のニーズにも応えられる品ぞろえで、多彩な投資対象と運用手法の商品を取り扱っています。
3.厳選商品とロボアドが強みのマネックス証券
マネックス証券は業界最安水準の低コスト商品をそろえたラインアップです。 独自のサービスとして、最新の金融工学に基づいた「ロボアドバイザー」というサービスがあり、年齢や運用の希望など5つの質問に答えると、銘柄名と配分比率を提案してくれます。 また、コールセンターの受付時間が平日20時までと長いので、仕事をしている人でも問い合わせがしやすいです。
4.運用コストを抑えた投資信託がそろう松井証券
松井証券は、iDeCoの取り扱いを始めたのが2018年3月末からと後発です。 後発である分、銘柄が選び抜かれていて、アクティブ型は人気の高い「ひふみ年金」と、金に投資する投資信託の2本のみに絞られています。信託報酬の安いインデックス型の投資信託が多いことが特徴です。
5.商品選びをサポートするツールがある大和証券
大和証券は対面型店舗をもち、直接説明を聞くことができます。 そして、大手対面型の証券会社の中で、口座管理料が無料であることもポイント。 また、初心者が悩みがちな運用商品選びをサポートしてくれるサービス「iDeCo投資スタイル・ナビ」を提供しています。
iDeCo専用口座は一つしか保有することができません。どの証券会社で開設すべきか、じっくりと検討してください。
iDeCoの取扱商品|銘柄購入金額ランキング
iDeCoを始めたら、実際にどんな商品に投資をしたらいいのでしょうか?
ここでは、口座開設数の多いネット証券会社であるSBI証券の「投資信託購入金額人気ランキング」を紹介します。
ランキング内の10本の商品であれば運用成績が安定しているため、iDeCoでの投資が初めての方も安心して取引ができるでしょう。
購入金額人気ランキング ※集計期間2019年11月 |
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順位 | ファンド名 | 分類 | 基準価格 |
1位 | 大和-iFree NYダウ・インデックス | 国際株式 | 16,997円 |
2位 | SBI-SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金> | 国内株式 | 15,225円 |
3位 | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 国際株式 | 16,735円 |
4位 | ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス | 国際株式 | 13,115円 |
5位 | キャピタル・インターナショナル-キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) | 国際株式 | 14,865円 |
6位 | SBI-EXE-i先進国株式ファンド | 国際株式 | 18,043円 |
7位 | セゾン-セゾン資産形成の達人ファンド | 国際株式 | 22,404円 |
8位 | 三井住友TAM-DC外国株式インデックスファンド | 国際株式 | 24,354円 |
9位 | ラッセル-ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | 国際株式 | 25,707円 |
10位 | ニッセイ-DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 国内REIT | 13,859円 |
【Q&A】iDeCoとは?メリット・デメリットなど
Q.iDeCoのメリットとデメリットはどんなことですか?
A.iDeCoの最大の特徴は、60歳になるまでには解約できないことです。例えば急にまとまったお金が必要になっても、解約して現金化することができません。
これはデメリットでもありますが、絶対に手をつけないお金がある方が使ってしまわなくて済むと考えれば、メリットでもあります。
Q.複数の証券会社でiDeCo口座を開設できますか?
A.iDeCoの口座は一つの金融機関に限られるので、複数の会社に申し込むことはできません。現在のiDeCoの口座を別の証券会社に移したい場合は、移管手続きを行う必要があります。
Q.証券会社によって、iDeCoの加入条件は異なりますか?
A.どの証券会社で口座を開設する場合でも、加入条件は同じです。 海外移住者や国民年金保険の納付を免除されている方などを除き、20~60歳未満で国民年金を支払っていれば、ほとんどの方が加入できます。