マーケット情報収集はどのニュース配信がおすすめ?証券会社別に比較

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日頃、ニュースアプリを使ってマーケットに関する情報収集をしている人も多いでしょう。しかし、証券会社も独自の情報ツールを提供しているのをご存じでしょうか?証券会社のニュース配信は、アナリストによるコメントや口座開設者のみ無料のものがあり、専門性も高めです。配信ニュースの側面から、証券会社5社を比較しています。

楽天証券は幅広いニュースが無料で読めて幅広い情報収集に便利

楽天証券は楽天グループが運営しているネット証券会社です。 他のネット証券会社と比べても配信ニュース量が群を抜いており、初心者から玄人までの幅広いニーズに対応しています。

楽天証券ならさまざまなニュースを無料で読むことができる

楽天証券は無料で読めるニュースの数が多く、有益な情報源として利便性が高いといえます。 トムソンロイターや株式新聞、日経225手口情報などの主要情報から、独自の投資情報メールサービスなど多数のニュースを配信しています。

楽天証券は日経テレコンの利用も無料

楽天証券では、ビジネスマンや投資家にとって利用価値の高い日経テレコンを無料で提供しています。 日経テレコンとは、日本経済新聞社が提供しているビジネス用のデータベースサービスです。 日経テレコン自体は、日本経済新聞をはじめとするさまざまな新聞・雑誌記事を過去30年間さかのぼって閲覧できるようになっており、国内外の企業データなどが蓄積されています。 楽天証券で口座を開設した人にかぎり、日経テレコンの一部サービスが利用可能です。 楽天証券版の日経テレコンが提供しているサービスは以下の3つです。

  • 日本経済新聞の朝刊・夕刊、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(いずれも3日分)
  • 過去1年分の新聞記事検索
  • 日経速報ニュースの閲覧

また、日経テレコンをオンラインで契約すると、レギュラーコースでは6,000円(月額基本料金)と閲覧量によって月額基本料金が加算されますが、楽天証券版では無料となります。

玄人も情報収集で利用するマーケットアロー

楽天証券が独自に配信している投資情報メールサービスがマーケットアローです。 株式会社フィスコがニュースの提供元で、マーケット情報を短時間でも理解しやすいようにわかりやすくまとめています。

配信内容は、国内株式・外国為替以外にも米国とアジアのマーケット概況などです。 株式レポートの多くが指標数値や数時間前の外為状況など過去の内容を提供する傾向があるのに対し、マーケットアローは将来の変動予測まで行っているため、相場の方向性をつかみやすい利点があります。 そのため、玄人も情報収集で利用していることが多いです。

また、注目セクターや銘柄に関してのコメントも含まれており、初心者にとって銘柄選びの指針となるでしょう。 ラインアップの一部を以下に紹介します。

国内株式市場(9種類) オープニングコメント 毎日 8:50頃
クロージングコメント 毎日 16:30頃
来週の相場見通し 毎週金曜 16:30頃
為替市場(5種類) 為替市場オープニングコメント 毎日 8:00頃
今日の海外市場を読む 毎日 17:30頃
為替週間見通し 毎週金曜 18:00頃

配信先はPCか携帯を選べますが、PC版だとより詳細な情報を確認できるものがあります。 マーケットアローも楽天証券で口座を開設していれば、無料で利用可能です。

自社アナリストが発信するニュースを読めるマネックス証券

マネックス証券は、毎営業日に配信されるニュース情報のほかに、在籍するアナリストによるコラムが人気の理由のひとつになっています。

マネックス証券では毎営業日メルマガやレポートなどが配信される

マネックス証券が配信しているニュースは大きく分けて、口座を開設していなくても登録できるメールマガジンと、口座開設者向けのメールサービスの2種類です。 2017年の4月には配信ニュースを新しく増設しており、充実した内容になっています。 誰でも受け取れるメールマガジンは以下の2つです。

マネックスメール(資産設計と株式投資のバイブル)
マーケット概況やマネー講座、資産設計情報に加えて、代表取締役社長である松本大氏のコラムを配信しています。
メールマガジン新潮流
自社アナリストである広木隆氏と大槻奈那氏などによるコラム。投資戦略の考え方や女性目線での金融市場の動向解説など、時事に絡めた内容で幅広い読者層向けになっています。

口座開設者向けのメールサービスは10種類を超え、マーケット概況の速報や米国株、中国株にフォーカスしたニュースも配信されています。

マネックス証券の社長のコラムも人気ニュースのひとつ

マネックスメール内には、代表取締役社長である松本大氏のコラムも含まれています。 金融の話題からプライベートな内容までつづられており、さまざまな年代の人が楽しめるコラムです。

中国株のニュースを読んで情報収集したい人ならSBI証券

SBI証券のニュースは、マーケット情報が充実しています。 中でも中国株に関する情報量が多く、中国株の購入を検討している人にとって有益な内容を提供しています。

SBI証券なら中国版のサーチナが読める

SBI証券では、口座を開設している人にかぎり、中国経済や中国株などの情報を提供しているサーチナファイナンスニュースを読むことができます。 サーチナファイナンス自体はニュース閲覧にあたり、Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部への登録が必須で、初月は無料ですが月額1,980円(税抜)の会員費がかかります。 しかし、SBI証券の口座開設者であれば無料です。 サーチナが読めるのはオンライン証券会社の中でもSBI証券だけです。

中国株ニュースが無料で読めるのもSBIの魅力

SBI証券では最新の中国株ニュースも配信しています。 数ある証券会社の中でも、中国株ニュースが無料で読める証券会社です。 約3年間のバックナンバーもそろっており、中国株の動向を把握するのに適しています。

国内の証券会社ではFX waveも無料配信

FX waveとは、為替に特化した投資情報を24時間、リアルタイムで配信しているサービスです。 1日でおよそ150本以上の記事を配信していますが、SBI証券のFX wave携帯メールサービスでは配信記事のカテゴリを自分で選ぶことができます。 配信記事と配信時間は以下のとおり。

株情報 NY株式サマリー 6:00頃
NYオープン 23:00頃
為替情報 NY為替サマリー 6:30頃
重要指標予定(東京) 8:00頃
東京市場見通し 8:00頃
東京市場概況午前 12:00頃
重要指標予定(ロンドン) 14:00頃
東京市場概況午後 17:00頃
ロンドン為替サマリー 21:00頃
重要指標予定(NY) 21:00頃
随時情報 速報・指標結果 6:00~24:00頃

登録はPCからのみ可能ですが、登録作業中には携帯も必要になります。 こちらも国内のオンライン証券会社の中ではSBI証券ならではのサービスであり、他のオンライン証券よりも配信時間が早いため、いち早く情報を得ることが可能です。

読み応えのある朝イチ情報も人気コンテンツのひとつ

毎朝8:30頃に更新される朝イチ情報も利用者からの人気が高いコンテンツです。 当日のマーケットの読み筋や、株価上昇が見込める企業に対するコメント、株価の変動に影響しそうな重要なニュースのダイジェストなどをチェックすることができます。

松井証券なら主要ニュースも情報ツールも無料に

松井証券は多彩な投資情報ツールを提供しており、スマートフォン向けの取引アプリも充実しています。 また、サポート体制が手厚く、初心者にもわかりやすく対応をする点が投資家の評価を得ているオンライン証券会社です。

松井証券は日経225手口情報が無料で読める

松井証券の先物取引のひとつに日経225先物があります。 日経225先物とは、日経平均株価の指数を対象とした商品で、日経平均株価が将来的に上がるか下がるかを予想するものです。

この際に判断材料として必要になってくるのが日経225手口情報です。株価予想の精度を高めるためには重要な情報源でしょう。

株式会社QUICKが提供するQUICKリサーチネットも無料に

QUICKリサーチネットとは、株式会社QUICKが保有している豊富な証券・金融データベースとアナリストコメントとをひとつにまとめたリサーチレポートサービスのことです。 アナリストによる個別銘柄レポートや、マーケット動向に注目した戦略レポートなどを提供していますが、特に株主優待に特化した情報の豊富さが特徴的です。

松井証券以外のネット証券会社でもQUICKリサーチネットを提供していますが、どれも有料コンテンツです。 無料で利用できるのは松井証券と楽天証券となっています。

auカブコム証券は国内外の株式ニュースを配信

auカブコム証券は、配信しているマーケット情報の種類も豊富で、先物オプション速報ニュースや株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドが運営している株経通信などを見ることができます。

auカブコム証券ならトムソンロイターを無料で読める

auカブコム証券が提供しているマーケット情報は、トムソンロイターをはじめ会社四季報と独自コンテンツを融合させてつくられています。 特に、ロイター海外ニュースや新興成長市場を指すエマージング・マーケットに関する情報は、他のオンライン証券会社にはない情報源です。 個別銘柄情報ではグラフを使い、見やすくわかりやすい画面となっています。

モーニングスターもauカブコム証券では配信

モーニングスター社が提供している株式新聞速報ニュースも配信されています。 毎日およそ100本の記事が配信され、過去一ヶ月間のニュースもさかのぼって検索が可能です。

情報量だけでなく人気度で証券会社を選ぶ記事も参考にしてみてください。

まとめ

情報収集をする目的で選んだ証券会社は以下の5社です。

  • 楽天証券は、マーケットの相場の方向性がわかりやすい内容の情報を提供
  • マネックス証券は、アナリストによる分析を反映させた内容の情報を提供
  • SBI証券は、中国市場に特化した情報や為替情報をスピーディーに提供
  • 松井証券は、先物取引をしている人や株主優待に興味がある人にとって有益な情報を提供
  • カブドットコム証券は、国内外におけるマーケット情報をグラフィカルに提供

証券会社によって提供されている情報には特色があります。自分の欲しい情報を効率的に得るのに適した証券会社を選んでみてください。

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