NISA口座で選ぶ証券会社3選 失敗しない選び方とQ&A

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「NISA口座をつくるなら証券会社と銀行のどっちがいいの?」
「一般NISAとつみたてNISAはどっちがいいの?」

NISAで株を始めたいと思っても「銀行にするのか証券会社にするのか」「一般NISAにするのかつみたてNISAにするのか」を選ぶ必要があります。

この記事では、開く口座の選び方や、一般NISAとつみたてNISAのどちらを選ぶ方がよいかを解説しています。
また、NISAで選ぶ証券会社もご紹介しています。

  • NISAを始める口座は取扱商品や手数料で選ぶ
  • NISA口座とつみたてNISA口座はどちらかしか開けない
  • NISA口座で選ぶ証券会社を紹介

 

証券会社名 一般NISA つみたてNISA
楽天証券 投資信託の種類が豊富 クレカで積み立て可 口座開設はこちら
SBI証券 IPOにも対応
海外株が豊富
積み立ては毎日や毎週も可 口座開設はこちら
マネックス証券 ETFも含めた海外株の購入手数料が実質0 月々100円から積み立て可
ポートフォリオ分析ができる
口座開設はこちら

NISA口座はどの金融機関で開設するべきか

投資の非課税制度であるNISAですが、証券会社だけでなく、銀行でも口座開設することができます。

これからNISA口座を開設するなら、ネット証券会社を検討してみてはどうでしょうか。

証券会社
ネット 店舗型 銀行
取扱商品
本数
利便性

銀行と証券会社のもっとも大きな違いは取扱商品の数と取引の利便性です。証券会社の中でも、店舗型ではなくネット証券会社は特に利便性に優れています。

さらに詳しく比較していきましょう。

メリット デメリット
銀行の
NISA口座
NISA口座への入出金に
手間がかからない
ATM手数料無料などの特典が
ついてくることがある
株式の個別銘柄が買えない
証券会社のNISA口座 NISA口座で買える銘柄が多い
口座開設手続きや運用がカンタン
NISA口座への入出金がやや複雑
※関連銀行との連携ができる証券会社もあり

銀行のNISA口座で買える商品はほとんどの銀行で投資信託のみなので、個別銘柄を買いたい方には向きません。しかし、証券会社でNISA口座を開けば、国内株式はもちろん、外国株やETF、IPOを買うこともできます。

入出金に関してはやはり銀行の方が簡単にできますが、証券会社でも銀行との連携サービスを行っているところがあるので非常に便利です。

NISA口座におすすめのネット証券会社はこちら

NISA取引をするためのネット証券会社の選び方

ネット証券会社だからといって、どこでもよいのかというとそうではありません。ネット証券会社の選び方をご紹介します。

NISA口座を選ぶ2つのポイント

  • 手数料は安いか
  • 取引できる商品数が多いか

ネット証券会社では、多くの証券会社でNISA取引の手数料が無料となっていますが、すべてではありません。検討している証券会社のNISA取引手数料はきちんと確認しましょう。

また、NISA対応の商品をどれだけ取り扱っているかも重要です。証券会社によって取扱商品の種類も数も異なります。取引数量の多いネット証券会社を選ぶようにしましょう。

各社のNISA取引の手数料と取扱商品数を比較してみました。

証券
会社
一般NISA つみたてNISA
手数料(国内株式) 取扱取引所 海外株 投資信託手数料 取扱本数
SBI証券 無料 東証・名証・福証・札証 米国・香港・韓国・ロシア・アセアン 無料 153
楽天証券 無料 東証・名証・福証・札証 米国・中国・アセアン 無料 152
マネックス証券 無料 東証 米国、中国 無料 149
松井証券 無料 東証・名証 - 無料 149
auカブコム証券 無料 東証・名証・福証・札証 - 無料 136
GMOクリック証券 無料 東証 - - -
岡三オンライン証券 実質無料(キャッシュバック) 東証・名証・福証、札証 - - -

2019年11月現在

一般NISAで選ぶ証券口座3選

それでは、ネット証券会社を一般NISAとつみたてNISAに分けてご紹介します。

一般NISAとつみたてNISAの違いは?

対応取引所数が最も多いSBI証券

一般NISAでまずご紹介するのはSBI証券です。

対応取引所数が多いため、NISAで購入できる選択範囲が広いのが特徴です。また、売却時に手数料が必要ながら海外ETFの取り扱いも豊富で、さまざまな取引が可能です。さらにNISAでのIPO対応も行っています。

SBI証券のおもな特色

  • ネット証券会社で対応取引所数がもっとも多い
  • 国内株の売買手数料が無料
  • 海外ETFの買付手数料が無料
  • 海外株も豊富

米国株、中国株も視野に入れているならマネックス証券

海外ETFを含む海外株が実質的に無料なのは、他にはないマネックス証券のメリットです。

米国株や中国株などの海外株の取引を視野に入れているのであれば、SBI証券よりもマネックス証券の方がお得です。

マネックス証券キャプチャ

マネックス証券のおもな特色

  • 国内株の売買手数料が無料
  • 海外株(海外ETFを含む)は買付時の手数料が全額キャッシュバック

国内現物は無料の楽天証券

楽天証券は、特に海外株の取り扱いに特徴があります。米国株などのメジャーなものから、中国株やアセアン株など、他ではあまり取り扱っていないような海外銘柄まで多岐にわたっています。

楽天証券の主な特色

  • 国内株の売買手数料が無料
  • 海外ETFの買付手数料が全額キャッシュバック
  • 海外株の取扱銘柄数が多い
  • 投資信託のラインアップが多い

証券会社の総合比較ランキングも参考にしてみてください。

つみたてNISAで選ぶ証券口座3選

取扱商品がもっとも多いSBI証券

つみたてNISAにおいても一般NISA同様、SBI証券は開設を検討したい証券会社です。

毎月ごとだけではなく、毎週や毎日の積み立ても可能です。さまざまな積み立てスタイルで投資することができるのがポイントです。

  • 取扱商品数が多い
  • 100円から積み立てが可能
  • 投資スタイルが豊富(毎週、毎日積み立て可)

最低購入額が100円からの楽天証券

楽天証券はSBI証券に次ぐ取扱数で、インデックス型投信106本、アクティブ型投信11本となっています。また、SBI証券と同様に100円からの少額投資が可能ですので、気軽につみたてNISAを始めることができます。

投資代金は楽天カードで支払うことができるのもポイントです。楽天スーパーポイントでの支払いも可能となっています。

  • 取扱本数がSBI証券に次いで多い
  • 少額でつみたてNISAができる
  • クレジットカード支払いで投資が可能

少額で始められるマネックス証券

マネックス証券キャプチャ

マネックス証券は、インデックス型投信が99本、アクティブ型投信が10本と比較的取扱商品数が多いです。100円から投資ができ、総合口座であっても比較的手数料が安いため、気軽につみたてNISAを始めることができます。

  • 取扱商品数が多い
  • 総合口座での取引でも手数料が安い

NISA口座を開設するには?

NISA口座の開設までの流れ

NISA口座開設方法をご紹介します。

  1. NISA口座開設の書類を請求(5~6日)
  2. 書類の提出
  3. 証券会社が申請をし、税務署がチェック(1~2週間)
  4. 証券会社から口座開設の連絡がある

NISA口座の変更ってできますか?

NISA口座を開く金融機関は1年ごとに選び直すことができます。 ただし、保有している株式について5年経過後の延長(ロールオーバー)ができなくなることが特徴です。

変更可能な期間は?

例えば2020年から変更したい場合は、2019年10月1日~2020年9月30日までとなります。この期間内に現在口座がある金融機関と変更先の両方の金融機関で手続きを行い、完了する必要があります。

変更の仕方は?

  1. 現在NISA口座を開いている金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を提出した「非課税管理勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を送付する
  2. 新たにNISA口座を開設する金融機関に「非課税口座開設届出書」を提出し1の「非課税管理勘定廃止通知書(非課税口座廃止通知書)」も添付
  3. 新たにNISA口座を開設する金融機関が税務署への申請手続きを行います

少し複雑な場合は、コールセンターなどで質問するとよいでしょう。

NISAでよくあるQ&Aまとめ

NISAでよくある疑問についてお答えします。

5年間の期間が終わったら保有株はどうなる?

期間をさらに5年間延長(ロールオーバー)することができます。非課税期間の5年を過ぎたときは、翌年の非課税投資枠に移管して株をもつ(ロールオーバー)か、売ってしまうか、非課税ではない特定口座(一般口座)に移すかを決めます。

一般のNISAで買った株が値上がりして120万円以上になったら?

120万円以上になっても問題はありません。購入できる金額が120万円という意味です。値上がりしても、運用を続けることができます。

一般NISAで株を買っても株主優待は受け取れますか?

はい、受け取れます。株主優待のある株を買った場合には、通常どおり受け取ることができます。

そもそもNISAとは?

NISAとは、少額投資非課税制度の愛称です。本来約20%の税金がかかる株式の利益が非課税になる、という制度です。証券会社や銀行などの金融機関でNISA口座を開設して投資をします。

株式における利益とは

株式の利益には譲渡金(株の売買益)と配当金と呼ばれる利益があります。配当金とは、会社が稼いだ利益を株主へ還元するものです。
NISAでは譲渡金・配当金のどちらも非課税となります。

NISAを詳しく!大切な3つの基本

NISAの大切な3つの基本を解説します。

  1. 非課税枠は年間120万円
  2. 利用可能な期間は5年間
  3. NISA口座は1人1口座

非課税枠は年間120万円

1年間で非課税になる投資額の上限は120万円です。上限ですので、120万円の非課税枠を使い切る必要はありません。しかし、未使用の非課税枠は翌年に繰り越すことはできません。

利用可能な期間は5年間

新規株の購入と非課税の期間は5年間です。しかし、株の購入はできませんが、保有はさらに5年間(ロールオーバー)できます。ただし、金融機関は変えることができないという点に注意しましょう。

NISA口座は1人1口座

NISAを始めるにはNISA口座の開設が必要で、1人1口座と決まっています。税務署が関与しているため、複数は開設できない仕組みです。

3つの基本は一般NISAの内容です。NISAにはつみたてNISAと呼ばれるものもあります。 一般のNISAとの違いとは何でしょうか。

一般NISAとつみたてNISAの違いとは?

NISAには、通常のNISA・つみたてNISAというものがあります。違いは大きく分けて3つです。

  1. 非課税枠の金額
  2. 利用可能な期間
  3. 投資できる商品

注意しなければいけないのは、通常NISAとつみたてNISAの口座を両方もつことはできないことです。相違点を知ったうえで、どちらかを選びましょう。

一般NISA つみたてNISA
年間投資上限 120万 40万
利用可能な期間 5年間
(さらに5年の延長可)
20年間
投資できる商品 上場株式・株式投資信託・
ETF・REIT
株式投資信託・ETF
払い出しの制限 いつでも売却のうえ払い出しできる

つみたてNISAでは、おもに投資信託が取引商品です。非課税対象となる利益は譲渡金と分配金です。

分配金とは

資産総額から分配した資産を投資信託保持者へ支払うお金です。配当金と異なるのは、分配金が増える=資産総額が減るということなので株価へ直接的な影響を与えるという点です。

一般NISAとつみたてNISAは、それぞれ対象となる範囲が異なるんですね。そんなNISAのメリット・デメリットとはいったい何でしょうか。

NISAのメリット・デメリット

まず、NISAのメリットとは何でしょうか?ご説明します。

NISAのメリット

NISAのメリットをご紹介します。

  • 一般NISAでは最長5年(ロールオーバーすると10年)、つみたてNISAでは最長20年も非課税
  • 保険とは違い途中売却が可能なため必要に応じて手元にお金を戻すことができる

NISAのデメリット

次に、NISAのデメリットをご説明します。

  • 少し制度が複雑
  • 課税口座とNISA口座は損益通算をすることができない
損益通算
複数口座をもっている場合に利用できるメリットです。損失を出している口座と利益が出ている口座を相殺させることができます。これによって、損失を利益から差し引いて通常かかってしまう税金を抑えることができます。

制度を理解して、一般NISAとつみたてNISAのどちらにするかが決まったら、どの金融機関に口座を開設するのかという部分を見ていきましょう。

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